20年上半期の食肉流通統計、牛のと畜頭数は0.5%減、豚は2.7%増




 本紙では農水省の食肉流通統計2020年上半期(1〜6月)の牛・豚・馬肉の生産数量を試算した。牛のと畜頭数は昨年より減少幅が小さくなったものの、前年同期を割り前年同期比0.5%減となった。豚のと畜頭数は昨年を上回り2.7%増と増加に転じた。豚熱が着実に沈静化に向かい、豚は増加、牛は国の増頭対策も進められているものの、前年を上回ることはできなかった。
 肉牛の全国と畜頭数は上期累計で49万910頭(前年同期比0.5%減)となり、昨年に続き前年割れ、枝肉生産量は22万3,283t(0.1%減)とほぼ前年並みにとどまった。月別のと畜頭数をみると、1月に2.9%増、2月に0.9%減、3月に3.3%減、4月に7.5%減、5月に2.5%減、6月に9.4%増と6月は前年が少なかったため増加となっているが、おおむね低調に推移し上半期では前年割れとなった。新型コロナウイルスの影響で食肉在庫が積み上がり、と畜できないことが懸念されたが、この程度の減少にとどまったことは関係者の尽力があったと推測できる。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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