優良子牛生産緊急対策、5月は全品種発動基準上回り交付なし




 農畜産業振興機構は8日、優良肉用子牛生産推進緊急対策事業の全国平均価格(令和2年5月分)を公表した。同事業は、新型コロナウイルスの影響による枝肉価格の低下に伴い、子牛価格が急落している中、肉用子牛生産者の意欲を高め、生産基盤の維持・強化を図るため、家畜市場における肉用子牛の取引平均価格が発動基準を下回った場合に、経営改善を図る生産者に奨励金を交付するもの。12日にも成立が見込まれる、国の令和2年度第2次補正予算で予算化されている。それによると、5月は黒毛和種の全国平均価格(消費税込み)が1頭あたり61万4,695円(発動基準価格A=60万円、B=57万円)、褐毛和種は57万9,332円(A=55万円、B=53万円)、乳用種は24万2,976円(A=18万円、B=17万円)、交雑種は35万9,755円(A=30万円、B=29万円)となった。全品種で全国平均価格が発動基準価格Aを上回ったため、奨励金交付の発動はない。なお、その他の肉専用種の全国平均価格は5〜10月分として11月に公表する。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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