農畜産業振興機構は8日、優良肉用子牛生産推進緊急対策事業の全国平均価格(令和2年5月分)を公表した。同事業は、新型コロナウイルスの影響による枝肉価格の低下に伴い、子牛価格が急落している中、肉用子牛生産者の意欲を高め、生産基盤の維持・強化を図るため、家畜市場における肉用子牛の取引平均価格が発動基準を下回った場合に、経営改善を図る生産者に奨励金を交付するもの。12日にも成立が見込まれる、国の令和2年度第2次補正予算で予算化されている。それによると、5月は黒毛和種の全国平均価格(消費税込み)が1頭あたり61万4,695円(発動基準価格A=60万円、B=57万円)、褐毛和種は57万9,332円(A=55万円、B=53万円)、乳用種は24万2,976円(A=18万円、B=17万円)、交雑種は35万9,755円(A=30万円、B=29万円)となった。全品種で全国平均価格が発動基準価格Aを上回ったため、奨励金交付の発動はない。なお、その他の肉専用種の全国平均価格は5〜10月分として11月に公表する。
◆行政・統計
パレット標準化に向け、中間取りまとめ公表—農水省
農水省は27日、「官民物流標準化懇談会 パレット標準化推進分科会」の中間取りまとめを公表した。 わが国の重要な社会インフラというべき物流は、現在、労働力不足をはじめ多くの課題に直面している。令和3年6月に閣議決定した総合物流施策大網(20...
◆トレンド
7〜9月期配合飼料供給価格、1万1,400円値上げ—JA全農
JA全農は22日、令和4年7〜9月期の配合飼料供給価格について、飼料情勢・外国為替情勢などを踏まえ、4〜6月期に対し、全国全畜種総平均1tあたり1万1,400円値上げすることを決定した。なお、改定額は、地域別・畜種別・銘柄別に異なる。 飼...
◆国内外の団体
全肉生連が総会開催、衛生管理にかかわる情報・知識の普及へ
全国食肉生活衛生同業組合連合会(肥後辰彦会長=写真)は28日、東京都千代田区の都市センターホテルで令和4年度第1回理事会および第63回通常総会を対面形式で3年ぶりに開き、3年度事業報告や4年度事業計画などの提出議案を原案どおりに承認した。...
◆製品
日本ハムが輸出エキスポでITI受賞の国産ブランド肉などPR
日本ハムは22〜24日、東京ビッグサイト(江東区)で開催された「第6回日本の食品・輸出エキスポ」に昨年に続いて出展。牛、豚、鶏それぞれの国産ブランド肉、さらに国産豚内臓肉の提案なども行い、輸出拡大に向けて来場者にPRした。なお、同社の誇る...