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牛HB2021

日本食肉年鑑

国産鶏肉モモ冷凍在庫なく年末へ、ムネも不足し高値警戒

 新型コロナウイルスの影響で内食需要は底堅いが、感染拡大が多少抑えられた9月、量販店向け主体の国産鶏肉への引き合いも落ち着きがみられた。4連休も観光地に人出が戻り、家庭内消費はいまひとつ。ただ、産地では猛暑の影響で熱死や成育の悪化がみられ供給が少なく需給が締まる場面もみられ、引き続き相場はおおむね堅調に推移した。モモは需要が落ちる夏場にも引き合いが続き、凍結にほとんど回っていない。例年行われる最大需要期の年末に向けた計画的な冷凍在庫もつくられず、このままいけば生鮮のみの異例の年末商戦を迎え、相当な高値もあり得る。ムネも加工向けを中心に需要が強く、冷凍在庫が不足している。今後、さらなる相場上昇も考えられるが、高くなり過ぎると加工向けは輸入原料へのシフトにつながり、警戒感が強まっている。
 通常なら需要が落ち、相場も下がる夏場に、最大需要期の年末に向けた冷凍在庫を計画的につくる。ことしはコロナ禍の中で2月以降強い引き合いが続き、この夏場を含め一貫して凍結に回すような状況にならず、各社冷凍在庫をほとんどもっていないもよう。今後は季節替わりが進み、気温の低下とともに量販店での鍋訴求も強まり、モモの引き合いはさらに強まっていくだろう。引き続き凍結には回らないとみられ、冷凍在庫がなく、ほぼ生鮮のみの異例の状態で年末商戦に突入していくことが見込まれる。一方、昨年の年末商戦は盛り上がりに欠け、加えて産地での増産が進む中、ほぼ生鮮のみで足りる状況。冷凍在庫の消化が進まず、多くの在庫を抱えての年越しとなった。それを考慮すれば、生鮮のみで対応は可能。余計な冷凍在庫をもたず、生鮮だけで商売をするのに越したことはない。価格も例年に比べ低水準にとどまった前年の年末相場から、相当な高値に向かうことが予想される。ただ、産地からの潤沢な供給が続くことが必要。今後もまだ台風などの災害や、冬になれば鳥インフルエンザ発生の懸念が出てくる。冷凍在庫を抱えないことは供給面のリスクヘッジ低下につながり、不安もつきまとう。

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