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日本食肉年鑑

豚の出荷頭数は増加基調、世界的にはASFなど疾病懸念続く

 例年、10月は大きなイベントなどもなく、出荷頭数が増加傾向となることから相場は下げ基調で推移することが多いが、ことしは量販店中心に内食需要が底堅いことに加え、GoToイートキャンペーンも開始され、ようやく外食業態にも人が戻りつつある。また、気温の低下もあって量販店などでは鍋物需要の増加に向けて国産、輸入ともにバラやカタロースの特売が組まれるケースも散見される。全体的に引き合いは強く、荷動きは底堅い。東京食肉市場の豚枝肉相場をみても、9月に比べるとやや軟調な展開となっているが、上物価格は500円絡みで推移している。
 一方、例年同様に出荷頭数は秋が深まるにつれて増加傾向となってきた。気温の低下によって増体も比較的順調だ。国内でのCSF発生などもあるが、出荷への大きな影響はみられず、相場に大きな混乱はない。農林水産省の肉豚生産出荷予測(10月19日発表)によると、10月の出荷頭数は148万8千頭と、前年同月から2%増の予測。平年比では3%の増加を見込んでいる。また、11月は144万6千頭と前年同月からは2%増(平年並み)を予測。今後も関東近郊や東北の産地では出荷頭数の増加が見込まれる。CSFだけでなく、気温が低下するとPEDなどの疾病の懸念も出てくるが、基本的に出荷頭数は増加基調が継続するとみられる。
 輸入豚肉については、チルドポークは堅調な荷動きが続く。9月からは台風の影響もあって通関の遅れなどもみられたため、比較的締まった展開となっている。国産豚肉同様、バラ系やロイン系を中心にスライス商材の特売などが組まれるケースも多く、引き続き量販店等の荷動きは堅調だ。農畜産業振興機構の豚肉需給予測(9月28日発表)によると、10月のチルドの輸入量は3万3千t(10・1%減)としている。北米の供給減に加え、コロナの影響により買い付け時の国内需要が低調だったことなどから、前年同月をかなり下回ると予測。3カ月平均(8〜10月)でも前年同期から2・9%の減少とみている。引き続き締まった展開が続くか(続きは食肉速報に掲載)

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