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日本食肉年鑑

鍋物動き活発化、年末まで牛は焼き材—量販店マーケット展望

 気温の低下に伴い、売り場は完全に秋冬仕様に切り替わった。葉物野菜の価格も落ち着いており、鍋物商材の動きが活発化している。これにより引き合いを強めているのが、豚肉のバラ、カタロース、ロース、鶏肉のモモ。これに加え、ミンチやつくね類が具材として多く消費される傾向にある。牛肉に関しては、年末商戦では和牛のスライス商材を訴求する企業が多いが、現時点では焼き材中心の動き。昨年に比べるとスポットの特売で和牛を活用する動きが広がっているほか、政策的に和牛の構成比を上げている企業も散見される。
 年末商戦の商談はほぼ終わったが、近年は12月の最終3日くらいしか〝年末感〟はない。節約志向も高まっているため、平日は11月、12月とも普段使いの商品が売れ筋になる見込み。内食需要の高まりを受け、ことしは牛・豚肉であれば切り落としや小間切れ、鶏モモ肉、ミンチなどの頻度品が売れ筋上位にあがってきたが、この流れを継続しつつ、内容量についてはやや抑え気味になっている。
 用途別には、鍋物商材の拡販に注力する動きが加速。中心となるのは豚肉と鶏肉だ。ことしは残暑が厳しかったことや葉物野菜が高止まりしたことなどにより、例年より鍋物商材の動き出しは鈍かった。そのため売り場の仕様変更時期をずらした企業もあったが、ここにきて両方の要因が解消され、動きも活発化している。
 ただ、牛肉については焼き材が中心の荷動き。年末商戦ではスライス商材の拡販に注力する企業が多いものの、勤労感謝の日やクリスマスでは焼き肉やステーキが売れ筋になりそうだ。焼き肉については和牛、交雑牛といった国産で対応する企業も多いが、ステーキに関しては1枚単価を訴求するため、輸入ビーフが中心になる見込み。

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