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日本食肉年鑑

和牛回復に押され交雑上げ基調、輸入も不足気味—牛肉マーケット

 黒毛和牛去勢はことし4月に近年にない安値を記録した。そこから急回復を果たし、10月の東京市場月間平均価格はA5で2,665円(前月比8.6%高)、A4が2,352円(11.8%高)、A3が2,157円(12.6%高)と、1カ月で2ケタ高となった。交雑牛去勢も10月平均はB3が1,435円(7.3%高)、B2が1,273円(8.6%高)に上がった。この要因は行政による「和牛肉保管在庫支援緊急対策事業」の後押しが大きい。年末商戦用の冷凍牛肉の手当てを、保管事業を活用しながら行っているため、和牛相場が伸長したとみられる。9月は和牛の需要が伸びたことから交雑牛相場が下落していたが、和牛が高過ぎて仕入れられなくなったため交雑牛にシフトする動きが強まったことで、10月は交雑牛も高値となった。
 数社からのきき取りによると、行政による「GoToトラベル」「GoToイート」などの施策が消費拡大につながっているようだ。地方の飲食店やホテル関係の需要も増え、オーダー量が増加しているという。しかしながら、忘年会需要を期待するのはむずかしいだろう。プライベートで行われるものは小規模となり、社用関係は自粛が増える見通し。また12月の賞与も減額が予想されており、年末の消費自体は不透明もしくは弱気といえる。
 牛枝肉価格の上昇により、牛部分肉価格も値付けがむずかしくなっているという。部分肉高で末端の仕入れは抑制傾向になっているほか、卸売業者も利幅を下げざるを得ない状況となっている。需要以上に仕入れが高くなっているといえるだろう。現状、仕入れが前倒し傾向になっていると予測されており、11月の牛枝肉相場は引き続き高値が続くとみられるが、12月についてはやはり不透明だ。後半にかけてダレる展開も想定されている。

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