自民党の鳥インフルエンザ等家畜防疫対策本部(江藤拓本部長)が20日、党本部で開かれた。冒頭、江藤本部長があいさつし、今シーズン発生が止まらず殺処分羽数が過去最高の604万羽にのぼる状況を踏まえ「本部長としてもこれだけの数になってしまったことに責任を感じている」としながら、現行の家畜伝染病予防法に基づく対処に限界があることを指摘。農水省、各都道府県もできる限りの取り組みをしているが、この状況であり「現状をしっかりと把握し、問題点をあぶり出していくことが必要。各市町村、都道府県単位でもかなりバラツキがあり、どうしてそうなっているのか。今後、この法律の縛りの中でいいのか、問題点はないのか」としつつ「2月のまん延する時期に入るが、緊急に法改正で対応することはむずかしい。しかし来年、再来年もあることであり、早急にPTを組み、法改正に向け検討を進めたいので意見をお願いする」と述べた。
◆行政・統計
0年牛と畜合計105万頭で前年比0.8%増、豚は2.3%増
農水省まとめによる令和2年12月の食肉流通統計がこのほど公表され、2020年内の同統計が出そろった。本紙ではこれらをもとに、20年次(1〜12月累計)の牛.豚.馬肉の生産数量を試算した。 それによると、牛の合計と畜頭数は105万1,755...
◆トレンド
量販店精肉部門の販売動向、新年度の商品政策は「ウィズコロナ」
量販店の精肉部門は年明け以降、やや落ち着いたとはいえ、全体的にみれば好調に推移している。とくに2度目の緊急事態宣言が発令されてからは、該当エリアを中心に業務用需要が一気に冷え込んだたため、需要は再び内食に大きく偏っている。この傾向は解除後...
◆国内外の団体
2月豪州産対日輸出量、牛肉は1万8千tで前年比25%の大幅減
豪州農水林業省が公表した2月の豪州の食肉輸出数量(速報値、表右下、食肉速報に掲載)によると、食肉の総計は11万8,042t(前年同月比22.2%減)と引き続き大幅な減少となった。 畜種別にみると、牛肉は6万6,818t(28.1%減)と3...
◆製品
丸大食品、6月下旬に佐藤勇二氏が新代表取締役社長に就任
丸大食品は22日、役員人事、組織変更を発表した。概要は次のとおり [代表取締役の異動](21年6月下旬予定)代表取締役社長(常務執行役員)佐藤勇二〈写真〉▽特別顧問(代表取締役社長)井上俊春〈※6月下旬開催予定の定時株主総会および同株主総...