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牛HB2021

日本食肉年鑑

輸入牛肉ひっ迫さらに高値、供給不安な上に買い負けも

 輸入ビーフ相場が、ここにきてさらに高値になってきている。米国産牛肉が中国向け、韓国向けを中心に活発化しており、コロナ禍で米国食肉工場の処理能力が限られる中、日本が買い負ける傾向を強めている。これに伴い豪州産の引き合いも強まり、バラ系を中心に、緊急事態宣言下としては異例の高値となっている。これは中国向けアルゼンチン産牛肉の輸出停止も影響している。アルゼンチンは近年、驚異的なインフレを受けて、物価の上昇に賃金の上昇が追いつかない状況。5月17日には、国内の牛肉市場の相場高騰を抑えるため、牛肉の輸出を30日間停止すると発表した。同国からの中国ほかアジア向け輸出が自国内の価格高騰につながっていると考えられるためだ。アルゼンチン産牛肉の多くは中国向けに輸出されている。これにより米国産牛肉の中国向け輸出がさらに引き合いを増し、高騰につながっている。中長期的にみてもアジア向けの牛肉需要は活発化すると見込まれており、今後も注視する必要があるだろう。牛内臓肉も高騰が著しい。とくにタン、ハラミは玉不足となっており、当面はこの状況が続きそう。量販店でも輸入牛肉の高値を受けて品ぞろえが不十分になり、内臓肉のフェースを拡張している。このような中で品薄となっていることから、緊急事態宣言が明けたあとの外食需要を踏まえると、さらに供給はひっ迫するだろう。

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