輸入鶏肉が強気に、タイ産減少・先高感強まり確保の動き




 輸入チキンの市中相場は、タイ産を確保する動きが強まり、ブラジル産も巻き込む形で全体的に強含みとなっている。タイで新型コロナウイルスの感染が拡大し、食鳥処理工場などの生産に影響を及ぼし減産となっており、日本向けの供給が少なくなっている。加えて飼料価格の高騰によるコスト高、中国などの買い付けも強く、現地オファーは強気が止まらない。こうした中、先高感と今後の供給減への懸念から、いまある国内在庫を確保する動きが強まり、相場を押し上げた。いまや市中に浮遊玉は見当たらず、相場がたたないとの声もきかれる。ブラジル産もタイほどではないが、現地オファーは高値が続いており、以前から先高感は強い。これまでも日本国内の需要が上向き、荷動きが出てきたときに市中相場は強含みとなった。ただ、ここにきてタイ産が品薄。代替でブラジル産への引き合いも強まり、末端需要の動きとは別の要因で相場は堅調な展開となってきている。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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