外食回復に温度差、輸入ビーフは高値維持—牛肉マーケット展望




 飲食店需要は、まだまだ本調子ではないながらも、回復の兆しをみせている。 今後、忘年会需要などで引き合いは増すとみられるが、忘年会需要もまだまだ例年どおりとはいかないとの見通しが強く、発注は少なめ。ロイン系の荷動きは現状、まだ輸出中心だが、これも後半にかけて徐々に国内需要が強まれば、牛枝肉相場も合わせて高値となるだろう。
 輸入ビーフは、米国産も豪州産も相変わらず高値を継続している。ニーズは強まっていないが、日本以外の国からの引き合いが強いことから、仕入価格は高止まりしている。高値で買いづらくはあるが、年末にかけて需要が高まるとみられ、各社、売価を引き上げて販売する傾向が強まりそうだ。また、輸入タンの値上がりが末端にも少しずつ顕在化してきており、店頭売価の値上げや品切れ、代替アイテムへの切り替え、国産への切り替えなどの対応を迫られている。先物で冷凍在庫を多く抱えている企業も多いが、在庫がなくなり次第、いずれ対応を余儀なくされる。影響は年始に入ってからも続く見通しで、これにより閉店を余儀なくされるケースも少なくないとみられる。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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