豚コレラが埼玉、長野で確認され関東に拡大、農水省対策本部開く




 13日から17日にかけて豚コレラが埼玉県で2例、長野県でも1例確認され、感染が関東に拡がった。これを受け、農水省は防疫対策本部を開き、豚コレラが″新たなステージに立った"ことを確認した上で、省一丸となって対策に取り組むことを改めて確認した。関東に広がったことで、関東近県への拡大も懸念されることからワクチンの可能性が高まってきている。
 詳細は13日に埼玉県秩父市の農場で豚コレラの疑似患畜が確認された(国内41例目)。9月12日、山梨県のと畜場から、出荷された豚が異常を呈しているとの報告があったことから、山梨県は当該と畜場について家畜防疫員による立入検査を実施するとともに、埼玉県は出荷元の埼玉県内の農場について家畜防疫員による立入検査を実施。同日、家畜保健衛生所での検査により豚コレラの疑いが生じたため、と畜場で採取した材料を農研機構動物衛生研究部門に送付し、遺伝子解析を実施したところ、13日、と畜場に出荷した豚について、豚コレラの患畜であることが判明するとともに、埼玉県の農場の飼養豚について疑似患畜であることが判明した。
 14日には長野県塩尻市の長野県畜産試験場で豚コレラの患畜が確認された(国内42例目)。長野県が9月12日、長野県畜産試験場から、飼養豚が異常を呈しているとの報告を受け、家畜防疫員による立入検査を実施。13日、家畜保健衛生所での検査により豚コレラの疑いが生じたため、材料を農研機構動物衛生研究部門に送付し、遺伝子解析を実施したところ、14日、豚コレラの患畜であることが判明。なお、16日に防疫措置が完了した。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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