GW前後の関西輸入副生物現物相場見通し ジリ高続くも末端の戻りはこれから、卸筋は利益創出に苦慮

 年初から続いていたコロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」が3月下旬に全国一斉解除されたことや、気温の上昇も追い風に郊外・繁華街ともに人流の回復は顕著な状況。
 3月末からの行楽需要も昨年よりは活況であったことから、GWに向けて荷動きは一段と活発化していくことが予想される。一方で食肉専門店からは「逆に4月になってからの動きが悪い。巣ごもりの下支えがあったということを痛感している」といった声や、外食店を経営している専門店からは「外食は一時期に比べればだいぶ回復してきたが、外国人の来店客が消えていることもあり、売り上げはコロナ前の7割ほど。高単価の商品が売りづらい」といった声もきかれるように、これまで内食に偏っていた需要が外食にゆっくりとスライドしつつある過渡期でもあるため、内食・外食ともに末端需要の盛り上がりはまだまだこれからといった様相。また、輸入物については入船の状況が不安定なこともあり、全般的に高止まりしているため、GW商戦用はもちろん、アフターコロナの本格化を見据えて仕入れを強化せざるを得ない卸筋にとっては、末端の引き合いの割に仕入価格が「異常に」高い状況が続いており、販売に苦慮している業者も多い。
 その中で輸入内臓は焼き材を中心に堅調な動きが続く。急速な高騰が一服し、需給が緩みつつあったタンやハラミなどのメインの焼き材についても、焼き肉店向けの引き合いが再び高まっている。大手卸の多くでもコロナの状況や、ロシア・ウクライナ紛争など海外情勢の不安定さを憂慮して買い付けが慎重になっていたところが多く、チルド・フローズンともに余剰在庫を潤沢には抱えていない。
 足元の需給は引き締まってきており、相場はGWまでは焼き材中心にジリ高傾向が続いていくと見込まれる。それ以降についてもコロナの感染拡大状況やGoToの施策など、需要に大きく影響する外的要因の状況が不透明な部分はあるが、フローズンの在庫も積み上がってないことから、投げ物は限定的とみられる。多少の緩みはありつつも、不安定な入船状況は当面続くと見込まれていることもあって、6月後半から徐々に下値を切り上げていく形で高値圏での推移が続くのではないだろうか。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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