食肉産業展が3月5〜8日開催「肉プロフェッショナルの革新と挑戦」




 「第48回食肉産業展2024」が3月5日(火)から8日(金)までの4日間、東京都江東区の東京ビッグサイト東7ホールを会場に、57社217小間の出展で開催される。「FOODEX JAPAN」との同時開催で、世界の食品、飲料がそろう総合見本市となる。東展示棟1〜8ホール・西展示棟1〜2ホールを使用して午前10時から午後5時まで(最終日は午後4時半まで)。食肉業界の8団体と事務局・㈱食肉通信社で構成する食肉産業展実行委員会(宮坂亘実行委員長)の主催。今回は「肉プロフェッショナルの革新と挑戦」を開催テーマに掲げ、食肉加工機械・業務用食品・食材・機器・容器が集う。会期4日間はフードサービス、流通、商社などバイヤーを中心に来場が見込まれる。また、主催者企画として「銘柄食肉好感度コンテスト」「食肉情報セミナー」が開催される。
 食肉産業展は、食肉にこだわり続ける生産・加工・流通・小売・食の関係者がそれぞれの分野で磨き上げた究極の技術、商品を披露し、情報配信することで食肉産業の総合的な進歩発展を図り、日本の食肉産業の振興および国民の食生活の向上に寄与してきた。
 近年、食の多様化、核家族化に伴う少量多品種化、外食・中食の拡大に対応し、素材から半加工品、完成品への要求は依然として高く、合わせて安全・安心・おいしさにも強いこだわりが求められる。一方、こうした需要に対応する供給側では原材料費の高騰、人材難などの課題を抱え、いかにして生産性を向上させるかが最大のテーマとなっている。
 「肉プロフェッショナルの革新と挑戦」を開催テーマに掲げ、原料・素材・製品と機械資材が一堂に会し、生産・加工・流通・小売に至るまでの食肉にかかわる全ての技術・製品・情報を総合的に配信する。また、「FOODEX JAPAN」との同時開催で、国内最大級の食肉加工機械、業務用食品、食材、機器、容器、世界の食品、飲料がそろう総合見本市となっている。オードブル、メインディッシュから飲料に至る「食」の情報をフルコースで提案することにより、食のプロが来場し、市場開拓、ニュービジネスの創造、関係業界の活性化などで大きな相乗効果を生み出している。
 食肉産業展の主催は食肉産業展実行委員会。構成団体は日本食肉生産技術開発センター、日本食肉消費総合センター、日本食肉協議会、畜産環境整備機構、全国食肉事業協同組合連合会、日本食肉加工協会、日本ハム・ソーセージ工業協同組合、日本食肉流通センター、食肉通信社(運営事務局)
 後援は農林水産省、厚生労働省、農畜産業振興機構、日本食肉市場卸売協会、日本食肉協会、全国食肉生活衛生同業組合連合会、全国食肉業務用卸協同組合連合会、日本畜産副産物協会、日本食鳥協会、全国食鳥肉販売業生活衛生同業組合連合会。
 出展内容をみると、原材料高が厳しさを増している現状を受け、歩留まり向上を図ってロス削減を実現する新機種も多い。また、コンタミ問題などを解決する衛生面の改良や安全性向上の取り組みなど、幅広い分野で各段の進化をみせる。
 人気イベントとして定着した「銘柄食肉好感度コンテスト」では、全国の生産団体、企業、流通業者から公募した、銘柄ポークと地鶏・銘柄鶏が出品される。コンテスト会場では出品銘柄の品質、飼育方法、特長などをまとめた資料を配布。併せて来場者への試食を通じてそれぞれの品質と食味をPRし、銘柄普及と販売拡大に活用してもらうことを目的としている。
 また、食肉産業展では、主催者企画として食肉に関するさまざまなテーマで食肉情報セミナーを開催する。4講演が出展者セミナー会場(同時開催「FOODEX JAPAN」出展者セミナー内)で開催される。
 各セミナーともに受講料は無料、先着30人まで、現在、受講申込受付中。受講予約は食肉産業展HPから。なお、セミナー受講には来場事前登録が必須となっている。日時、テーマ、講師は次のとおり。
 ◆3月5日(火)午前11時から11時40分まで 「国産食肉のさらなる輸出拡大への課題と期待(仮)」▽講師=農林水産省畜産局食肉鶏卵課・藤谷洋平課長補佐▽講演内容 和牛をはじめとした国産食肉の輸出については、官民一体となったさまざまな取り組みもあり、近年は目覚ましい伸びをみせている。国産食肉の輸出の現状とコロナ後の世界に向けた戦略を紹介する。
 ◆3月6日(水)午前11時から11時40分まで 「大きく変わる国内の食肉流通を追う」▽講師 公益財団法人日本食肉流通センター情報部・安藤松太郎部長▽講演内容 日本食肉流通センターの部分肉価格データや貿易統計の食肉輸出入データにより、食肉の現状を分析し、解説を交えて説明する。
 ◆3月7日(木)午前11時から11時40分まで 「月刊ミートジャーナル特別企画 混迷する時代の明日のミートマーケットを読む」▽講師 ㈲ブリッジインターナショナル・高橋寛代表▽講演内容 月刊「ミートジャーナル」執筆中の著者による特別企画。穀物高、燃料高、為替、戦争、異常気象、疫病など、さまざまな問題を抱える食肉業界の近未来のマーケット動向を探る。
 ◆3月8日(金)午前11時から11時40分まで 「日本市場における輸入食肉の役割と今後について(仮)」▽講師 前カナダポーク・日本マーケティングディレクター・野村昇司氏▽講演内容 45年以上にわたり、食肉の輸出にかかわる仕事に従事してきた講師が、日本における輸入食肉の現状と今後の展望について語る。
 開催概要は「食肉産業展」のホームページ(https://www.shokuniku-sangyoten.jp/)でも知ることができる。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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