スターゼンは4日、日本産和牛のさらなる海外展開に向けて、新たな輸出和牛ブランド「AOMORI GOLD」を立ち上げたことを発表した。既存の「AKUNE GOLD」と合わせて、今後は二つのブランドで海外へ展開していく。
近年、海外では和牛市場が拡大し、日本産和牛の需要も一層高まっている。同社ではこれまでも、九州・阿久根を拠点とした「AKUNE GOLD」によって輸出を推進してきたが、より安定した供給体制を構築するため、東北エリアにも新たなブランドとして「AOMORI GOLD」を立ち上げた。「AOMORI GOLD」はスターゼンミートプロセッサー㈱青森工場三戸ビーフセンターで加工するA4等級以上の和牛。今後は同社の輸出和牛「AG」として、二つのブランドを展開していく。
同社の輸出ブランドは、味や見た目の品質だけでなく、同じ価値観を共有する生産者との連携、徹底した衛生管理体制、牛部分肉製造マイスターによる高度な加工技術、そしてこれまで培ってきた営業ノウハウといった、それぞれの“匠の技”によって支えられている。これらが一体となることで、サプライチェーン全体として他にない独自の強みを発揮できるのが、同社ブランドの特長だ。
消費者が求めているのは“高品質”の先にある体験価値や“本物”の情報であり、AGはそのニーズに応えるために、高級感やぜいたく感など独自の価値を分かりやすく伝えることを重視し“刺激的な体験で食を楽しく人生を豊かにする情報をグローバルに発信する和牛”という提供価値を掲げている。今後はこの価値を軸に、二つのブランドで取り組みを進めていく。
なお、従来のブランドロゴは「日本産和牛」であることが伝わりにくいという課題があったことから、今回の「AOMORI GOLD」の立ち上げを機に、ロゴデザインを刷新。「和牛」の文字を明記し、海外の人にもひと目で日本産であると伝わるビジュアルにした。
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