山本農相は14日の閣議後会見で、米国トランプ政権が日本の自動車と農業分野の市場開放を求める意見書をWTOに提出したことについて「定期的にWTO加盟国の貿易政策の審査が行われており、わが国でも審査会合が行われた。WTO事務局が作成した対日貿易審査報告書によると、前回の審査同様、わが国の農業に関して、一部の関税や特定の市場価格支持などについての記述がされている。この報告書に関し、米国を含む、多数の国から発言があった。これに対してわが国からは、わが国の農産物貿易政策、国内支持政策についてWTOの協定と整合的になっている。今後とも、農業競争力強化のために、生産資材価格の引き下げなどさらなる改革を進めていくという考えを回答している」と語った。
◆行政・統計
群馬県桐生市の養豚場で豚熱発生、5,500頭殺処分—農水省
農水省は10日、群馬県桐生市の養豚農場において豚熱の患畜が確認されたことを受け、「農林水産省豚熱・アフリカ豚熱防疫対策本部」を持ち回りで開催し、今後の防疫方針について決定した。 発生については、同県桐生市の農場から、死亡頭数が増加している...
◆トレンド
肉用牛の枝肉成績が予測可能に—近畿大研究G「AIビーフ」開発 <上>
近畿大学生物理工学部遺伝子工学科の松本和也教授、先端技術総合研究所の加藤博己教授、松橋珠子講師らが、このほどAI(人工知能)を用いた「肉用牛の枝肉成績を予測するサービス『AIビーフ』」を開発したと発表した。 肥育段階の肉用牛から血液を採取...
◆国内外の団体
日本食肉流通センターが研修会、インボイス制度学ぶ
日本食肉流通センターは17日、このほど営業開始した同センターG棟3階大会議室で令和4年度第1回研修会を開催した。研修会では財務省主税局税制第二課消費税担当係長の島田力也氏が「消費税の適格請求書等保存方式(インボイス制度)」について講演した...
◆製品
日本ハム、桜姫「産地パック」パッケージの一部にバイオマス使用
日本ハムは5月上旬から順次、国産鶏肉桜姫「産地パック」パッケージに使用されるプラスチックの一部をさとうきび由来の原料に置き換えることで持続可能な資材調達を推進する。同資材は包材の原料となる植物がCO2を吸収し、地球温暖化などの社会問題の解...