江藤農相は26日の閣議後会見でASF(アフリカ豚コレラ)対策での予防的な殺処分について「ワクチンがないということであれば、日本に上陸した時点で緊急事態が発生したといえる。入った段階でもう最終ステージだという自覚をもつ必要がある。(殺処分する)面積、広さについては、今後の議論によると思っている」と述べた。また中国への牛肉輸出再開については「口蹄疫からずっと途絶えているが、中国の皆さま方も非常に熱望されている。個人的には、習近平国家主席が国賓として訪日される、そういう一大イベントのときに、ぱっと開いたら素敵だなと思う」と述べ、仮に輸出再開となった場合の国内生産について「いきなり国内での価格動向をみないで増産すると、今度は生産者のたとえば子牛の値段が急落したり、枝肉の値段ががっと下がったりすることもある。やはり国内マーケットが海外からの引きの強さ、そして国内での市場価格、さまざまなものを複合的に考えながら増産したい。ただ、個人的な気持ちとしては、相当増産したって全然大丈夫ではないか」との認識を示した。
◆行政・統計
[畜産物卸売価格・12月]和牛去勢A4価格は前年月比362円高
農水省食肉鶏卵課がまとめた昨年12月の畜産物卸売価格の推移(13面参考、食肉速報に掲載)によると、豚の全国と畜頭数(速報値)は145万900頭(前年同月比1.9%減)となった。豚肉「極上」「上」の価格は東京が535円(25円高)、大阪が5...
◆トレンド
内食需要は底堅く、豚肉は例年を上回る相場展開が続くか—ことしの豚肉需...
新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大した2020年。21年も感染拡大はやまず、年明け早々に首都圏の1都3県で緊急事態宣言が発出され、その後も関西や中部など対象地域が拡大された。今後も全国的に飲食店に向けた引き合いは大きな落ち込みが予想さ...
◆国内外の団体
全肉連が22日から「2月9日はお肉の日」キャンペーン展開
11都府県で新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が再発令される中、家庭での食肉消費の需要喚起に向け、全国食肉事業協同組合連合会およびJA全農などは1月22日から2月11日まで「2月9日はお肉の日」キャンペーンを展開する。全肉連は、...
◆製品
ニチレイ「純和鶏」がITI「三ツ星」受賞、日本の鶏肉で初めて
ニチレイフレッシュは22日、同社が養鶏・販売している「純和鶏」(じゅんわけい)が、昨年11月にベルギーで開催されたInternational Taste Institute(国際味覚審査機構、以下ITI)の審査会で、最高位の優秀味覚賞「三...