補正予算、牛肉販売促進などに計1,900億円、今後、国会で審議

 農水省は7日、コロナ対策などの令和2年度農林水産関係補正予算の概要を取りまとめた。農林水産関係の予算額は5,448億円で、このうちALIC事業が950億円。牛肉の販売促進や支援、肉用牛の計画的出荷に伴う追加費用、肉用牛肥育生産におけるコスト低減などの取り組みを支援する。コロナにより停滞する生産、流通の改善を図るとともに、コロナ終息後のV字回復を見据える。今後、国会で審議される。
 牛肉などの販売促進を支援する「需要が減退している農林水産物等の販売促進」は1400億円で、このほかALIC事業が500億。インバウンド需要・外食需要の減少や輸出の停滞等により、在庫が増加して滞留するなどの影響が生じている農林水産物等について、販売促進の取り組みを幅広く支援する。また、需要が減退している農林水産物等の需要を喚起するための広報活動を支援する。
 肉用牛の計画的出荷に伴う追加費用、肉用牛肥育生産におけるコスト低減などの取り組みを支援する「需要減退の影響の大きい畜産・酪農の事業継続の確保」は450億円(ALIC事業)。新型コロナウイルス感染症が発生した農場の事業継続を確保するため、代替要員の派遣を支援するとともに、肉用牛肥育生産の事業継続を確保するため、牛マルキンの生産者負担金の納付猶予も措置する。
 「新型コロナウイルス感染症の世界的な拡大を踏まえた輸出の維持・促進」は147億円。家庭食の輸出増加や新規・有望市場でのシェア獲得など、輸出の維持・促進を図るため、物流に対する支援、食品製造設備等の整備・導入支援、新規・有望市場の維持・開拓に必要な商談・プロモーションの支援などを実施する。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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