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牛HB2021

日本食肉年鑑

国産鶏肉堅調な需要続く、低価格志向高まりも、輸入は在庫過多

 都道府県をまたぐ移動が緩和されるなど、社会経済活動はまた一段引き上げられ、外食や観光需要が少しずつ回復していくことが期待される。ただし、新型コロナウイルス感染拡大のリスク、不安・警戒感は強いまま。これまでは飲食店などの来客はコロナ前の状態に戻らず、内食・中食、量販店需要の高い状態が続いている。こうした中、量販店向け主体の国産ブロイラーは、例年需要が落ち軟調に向かう相場が下がらず、GW前後からの高値を維持している。消費者の低価格志向も高まっており、他の畜種に比べ値ごろ感のある鶏肉が選ばれているようだ。今後、多少引き合いは落ちてもモモは年末に向けた凍結回しがあり、ムネは加工需要も安定しているため、いずれも大きく下げることはないか。
 需要面では、緊急事態宣言解除後、飲食店などは感染防止対策を講じながら営業を行っているが、新型コロナウイルスの感染者は東京を中心に止まらず、感染のリスクと不安・警戒感が残る中、来客は思うように戻っていない。外食需要は少しずつ出てきているが、コロナ前にはほど遠く、内食・中食需要、量販店での購買が強い状態は変わらない。こうした中、国産鶏肉への引き合いも例年に比べ強い状態が続いている。梅雨入りし、消費が盛り上がる要素は見当たらないが、コロナの影響で経済が低迷し、消費者の低価格志向は高まっており、他の畜種に比べ価格の安い鶏肉が選ばれているとみられる。さらに今後、量販店の売り場にあって同様の価格帯で競合する北米産の輸入チルドポークは供給減、市中相場の高値が見込まれている。高まる低価格志向に加え、輸入豚肉からのシフトも出てくる可能性があり、国産・輸入とも鶏肉への堅調な需要が続きそうだ。生鮮ブロイラーの相場はGW前後に高値となり、以降どこかで下げに向かうとみられたが、6月中旬になっても日経相場(東京)でモモはキロあたり610円前後の高水準を維持し、ムネも250円を超えたまま。5月からほぼもちあいで、堅調な展開もみられた。モモ、ムネとも販売は好調で、凍結に回るような状況にない。手羽モトや手羽サキといった骨付きも売れており、ササミも荷動きが出てきている。今後も堅調な需要が続くとみられるが、多少落ちたとしても、モモは年末に向けた計画的な凍結回しがあり、ムネは加工需要も安定していることから、当面相場はいずれもほぼ現状水準を維持するとみる。

◆行政・統計

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