ASFなど防疫強化推進会議、最新の対策など報告—農水省




 農水省は2日、各都道府県の家畜衛生担当者などを対象に「令和2年度越境性動物疾病防疫対策強化推進会議」を開催した。越境性動物疾病の最新の情報を共有することで全国的に防疫体制を強化し、疫病の発生予防に万全を期すことを目的にしたもの。
 野上浩太郎農水大臣は冒頭にあいさつし、豚熱(CSF)などについて「直近では群馬県のワクチン接種農場で豚熱が発生され、大変残念な思い。また、アフリカ豚熱(ASF)については、アジア各国に侵入している上、感染力が非常に強い疾病で、日本国内に侵入してしまえば農家への影響は計り知れない。一方でこれから、季節的に鳥インフルエンザのリスクも高まってくる時期でもある。疾病の予防には、農場の衛生管理の徹底が極めて重要なもので、関係者には引き続き最前線で取り組んでほしい」と語った。
 会議では、最近の家畜衛生をめぐる情勢について①海外における越境性動物疫病の発生状況②家畜伝染病予防法改正および水際対策の強化③今年度の防疫演習の結果—などが動物衛生課から報告された。
 現在の主要な疫病であるASF(アフリカ豚熱)、CSF(豚熱)、口蹄疫、鳥インフルエンザの最新の発生状況、これまでの発生について経緯などが説明され、とくにASFについては、欧州での発生状況や近隣国である韓国や中国の発生状況を細かく振り返り、日本近隣にも脅威が迫っていることを示した。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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