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牛HB2021

日本食肉年鑑

和牛相場上昇、GoTo施策など一定の効果か—牛肉マーケット

 新型コロナウイルスによる需要減を打破する施策として、行政ではGoToトラベル、GoToイートなどが打ち出され、直近のシルバーウイークは観光地の人出に回復がみられたほか、外食店利用者も増加し、食肉卸売業者からも「コロナ前に近い忙しさだった」という話もきかれた。9月に入り、東京食肉市場の和牛枝肉相場も顕著な回復ぶりをみせており、10月に入ってからも高値相場を継続。シルバーウイークを境に人びとの動きに改善がみられ、今後に期待したい一方、コロナ感染拡大の不安はつねにつきまとう。
 東京市場の9月の月間平均相場は、和牛去勢A5等級が2,453円(前月比43円高)、A4が2,103円(47円高)、A3が1,915円(66円高)と、いずれも前月から50円程度の高値に。一方交雑牛は、去勢B4が1,522円(27円安)、B3が1,337円(67円安)、B2が1,172円(69円安)と全面安だった。10月に入り、月初は相場がさらに上昇するなど、高値傾向が予見されるとともに、とくに3〜4等級が高値になっている。行政による「和牛肉保管在庫支援緊急対策事業」を用いつつ年末商戦用の牛枝肉を手当てするには、いまから仕入れていく必要があることが、交雑牛ではなく価格が安い和牛枝肉の引き合いが増し、高値になっている要因の一つ。また、海外輸出の回復も目覚ましく、アジアや米国などを中心に前年実績を上回る。
 ただ、食肉専門店へのきき取りでは、3〜5月ごろは忙しかったものの、6月以降は平常に戻り、とくに9月の動きは悪かったという声も多く、相場は高くなっているが、実勢との乖離(かいり)が感じられる。
 和牛枝肉相場は強まっており、10〜11月相場は例年どおり上伸するだろう。しかし、12月相場については未知数だ。冷凍在庫は春からたまっており、消費そのものは完全回復していない。とくに社用を中心とする忘年会需要は見込めそうにない。生産者としても前倒しで出荷するものとみられ、供給が潤沢になることからも、勢いは12月前半までにとどまるか(続きは食肉速報に掲載)

◆行政・統計

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