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牛HB2021

日本食肉年鑑

国産鶏肉ひっ迫しモモ・ムネ計1千円超、需要期に鳥フル拡大

 鶏肉の最大需要期である12月。国産は、新型コロナウイルス感染拡大に伴う高い内食・小売店向け需要に加え、野菜の安値も相まって鍋訴求が進み、強い引き合いとなっている。一方、冷凍在庫の不足に加え、鳥インフルエンザの発生に歯止めがかからず、供給面での厳しさが増している。そうした中、生鮮物の卸売価格はジリ高が続き、今週初めにモモがキロあたり689円、ムネは314円、合計のコスト相場は2㎏あたり1千円を超えた。今後、需要のピークであるクリスマス、年末に向け、とくにモモは上昇が続き700円絡みとさらなる高水準が考えられる。輸入物は不足する国産の代替需要が思ったほど進まず、外食需要も再び停滞し荷動きが鈍化。年末手当ても落ち着き、厳しい状況となっていくか。
 国産の需給動向をみると、生産量は農畜産業振興機構の需給予測によると、12月は前年同月比3.1%増の予測だが、鳥フルの発生が止まらず、下方修正の可能性が高い。16日現在、家禽飼養農場での発生は香川、福岡、兵庫、宮崎、奈良、広島、大分、和歌山、岡山、滋賀、高知の11県で計28事例。西日本を中心に広がっている状況。一大産地である宮崎県での発生が相次ぎ、殺処分に加えて移動・搬出制限による供給への影響も心配されたが、制限区域内には処理場があり、そこで処理され商品化されたものはエリア外に流通できるため、大きな影響はないとみられている。ただ、これまでにコロナ禍の中で量販店を中心に強い引き合いが続き、冷凍在庫がほとんどない状況。鍋需要の強いモモ、手羽モト、加工需要が堅調なムネを中心にほぼ全部位が品薄となっており、これに産地での鳥フル発生が加わり、不足感が一層増している。

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