農水省はこのほど、野上浩太郎農水大臣の年頭所感を公表。農相は「新型コロナウイルス感染症により、農林水産業・食品産業を含むわが国の経済・社会に大きな影響が生じている。また、令和2年7月豪雨などの災害の発生により、農林水産業も大きな被害を受けた。これらに加えて、豚熱や鳥インフルエンザなど家畜伝染病も発生し、対応が続いている。このような大変厳しい状況のもと、現場で尽力されている方がたには本当に頭の下がる思いであり、影響や被害を受けられた皆さまが1日でも早く日常を取り戻せるよう、本年も全力で取り組んでいく」と抱負を語るとともに、「国内の食市場が縮小する一方で、世界の食市場は今後大幅に拡大することが見込まれる。こうした中で、農林漁業者の所得向上を図るためには農林水産物・食品の輸出の促進が重要であるため、2030年の輸出額5兆円の目標の達成に向け、昨年11月に取りまとめた『農林水産物・食品の輸出拡大実行戦略』に基づき、マーケットインの発想で輸出にチャレンジする農林水産事業者の後押しや、『農林水産物・食品輸出本部』を最大限活用しつつ、省庁の垣根を超え、政府一体となって輸出の障害を克服するための対応の強化などを図っていく。昨年12月には、農林水産政策改革のグランドデザインである『農林水産業・地域の活力創造プラン』を改訂し、輸出拡大実行戦略を同プランにも位置付け、さらなる輸出拡大に向けた施策の充実を図るとともに、ポストコロナに向けた農林水産政策の強化として、必要な検討を進めていくこととした」と輸出の強化に意気込んだ。
◆行政・統計
[食肉家計調査・2月]肉類支出は27%増、13カ月連続前年超え
総務省統計局が公表した2月家計調査報告(2人以上世帯=1世帯あたり・品目別)によると、肉類支出金額は7,456円(前年同月比27%増)。前月までに比べ伸び率は落ち着きつつあるものの、昨年2月は新型コロナの感染拡大が国内でも警戒され始めた時...
◆トレンド
量販店精肉部門の新年度商品政策〜昨年度同様に2極化が鮮明に〜
年明け以降、2度目の緊急事態宣言が発令された直後は該当エリアを中心に緊張感が高まり、需要は再び内食に大きく偏った。ただ、2月に入り業務用需要も徐々に回復し、3月は量販店の販売も一服。ただ、4月以降も消費者を取り巻く環境に大きな変化がないい...
◆国内外の団体
JPPAがタイの豚肉市場調査、日本産豚肉輸出拡大への提言も
一般社団法人日本養豚協会(JPPA、日本畜産物輸出促進協議会豚肉輸出部会事務局)はこのほど、タイにおける豚肉マーケット調査報告書を取りまとめ、ホームページに公表した。同調査は日本産豚肉の海外市場拡大のため、2020年度の豚肉輸出事業として...
◆製品
プリマハムが「香薫あらびきポーク」の新CMを全国で放映開始
プリマハムは人気商品「香薫あらびきポーク」が2013年から8年連続で売り上げ110%以上を達成したことを記念して、イメージキャラクターを務める女優・土屋太鳳さんを起用した新CM「香薫あらびきポーク『ダブルで金賞』篇」を4月2日から全国で放...