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牛HB2021

日本食肉年鑑

国産鶏肉モモ需要減、輸入はブラジル・タイ産とも先高感で強気

 新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が全面解除となったが、当面ウイズコロナの生活は変わらず、堅調な内食需要は続くだろう。量販店向け主体の国産鶏肉への引き合いは引き続き底堅いが、季節替わりで鍋シーズンが終了。需要が落ち着きモモの相場は軟調で、キロあたり700円以上の高水準にあった相場は少しずつ下げ、3月下旬現在、690円前後の展開となっている。不足していた冷凍在庫も市中に浮遊玉が出てきているが、これまで鳥インフルエンザの影響などで産地からの供給が少なく、荷余り感はそれほどない。輸入はブラジル産、タイ産とも中国などの買い付けが強まり、現地オファーは強気。先高感が強まり、安値のいまある在庫を確保する動きが出てきたため、需要は依然停滞しているが、市中相場は3月上旬ごろから上昇し、強含みとなっている。
 需要面では、3月に入り鍋シーズンが終了。気温が上昇し、東京では桜も開花して今後、花見、行楽シーズンに入っていく。ただ、残されていた1都3県の緊急事態宣言が解除されたとはいえ、日々の感染者数が下げ止まりの状況にある中、まだまだ警戒感の強い状態が続く。例年どおりの行楽需要は見込めず、限定的なものとなろう。外食需要も少しずつ上向いていくとみられるが、今後も内食需要は堅調さを維持するだろう。こうした中、国産鶏肉の需要も以前ほどの強さはないが、今後も引き続き底堅いとみる。モモは例年需要が落ち、相場も下がっていく時期だが、限定的とはいえ行楽でから揚げなどの需要は高まる。相場は引き続き軟調だが、大きな下げはなく、680〜690円の展開か。ムネは凍結回しが出ているが、安定した加工向け需要があるため、相場は3月もほぼもちあいの状況。今後もこの水準を維持するか、多少下がって290〜300円の展開とみる。ただ、緊急事態宣言解除で、想定以上に警戒感が緩むことも考えられる。鳥インフルエンザも5月ごろまではシーズンであり、需要・供給両面で不確定要素を残し、先行きは不透明。

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