出荷頭数減少で豚枝肉相場は急上昇も、末端の荷動きは鈍い

 6月に入ってから全国的に出荷頭数は減少傾向となっており、全国と畜頭数が6万頭を割り込む日も増えているが、それに伴い、枝肉相場は急上昇。東京食肉市場の月別加重平均をみると、5月は上物価格が506円、中物価格が479円だったが、6月1日以降は上、中ともに600円台の相場展開がつづいている。
 例年、この時期は出荷サイクルでは年間で最も出荷が減ってくる時期だ。加えて一部では豚熱などの影響もあり、頭数確保に苦慮するケースもみられる。農水省の肉豚生産出荷予測(5月25日発表)によると、6月は127万6千頭と前年同月比では4%減、平年比でも微減の予測。7月も128万5千頭で前年同月比、平年比ともに減少を予測している。梅雨から夏場にかけて出荷頭数は引き続き低水準となりそうだ。また、輸入豚肉は現地相場が上昇。ASFやコロナ、さらに穀物飼料価格の高騰などもあり、先高感がある。一方、末端消費そのものについては決して芳しい状況ではない。緊急事態宣言による外食業態の需要減少に加え、量販店など小売でもウデやモモなど、コマやひき材用アイテムは安定して動いているが、バラやロースなどそのほかのアイテムは引き合いが弱い。実需以上の高値相場となっており、急激な上昇への反動で一時的に緩む可能性もある。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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