豚枝肉相場は高値継続、内食需要中心でウデ、モモなど堅調

 7月に入って豚枝肉相場はさらに上昇傾向となっており、東京食肉市場の上物価格は600円を大きく上回る展開が続いている。月別加重平均をみると、6月の豚枝肉上物価格は620円となり、5月の平均価格から100円以上の高値相場となった。 例年同様、肉豚の出荷サイクルにおいては6月から7月が年間で最も出荷が減少する時期だ。さらに前週には神奈川県でも初めて発生が確認されるなど豚熱により、一部では出荷頭数への影響もみられる。加えて猛暑や豪雨など自然災害も出荷頭数や生育に影響を与える懸念がある。農水省の肉豚生産出荷予測(6月25日発表)によると、7月は131万5千頭と前年同月比では3%減、平年比では2%増の予測。引き続き全国的に出荷頭数は低調な推移が予想される。
 一方、国産の相場高もあって一部で代替需要もみられるものの、輸入豚肉は全体的に締まった展開が続いており、とくにチルドポークはコロナによる工場の稼働への影響、さらに港湾作業や入船の遅れ、加えて世界的な穀物飼料価格の高騰などもある。ただ、中国の需要が減少していることから、先ざきの状況は不透明だ。消費面では、コロナ禍の中で内食中心の需要が継続しそうだ。東京では4度目となる緊急事態宣言が発出され、オリンピックも宣言下での開催となることが決定した。行楽需要や外食業態の回復は見込めない一方、オリンピックによる連休もあり、量販店などでは堅調な家庭消費が続きそうだ。荷動きの中心となるのは引き続きウデやモモなどか。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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