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下期もコロナ続き相場回復厳しい—牛価上期振り返りと下期予想

 4月ごろまでむしろ高値が続いていた国産和牛相場だが、5月ごろからは陰りがみえる。「和牛肉保管在庫支援緊急対策事業」の㎏あたり価格が150円減となっているほか、コロナによる消費減退が深刻化。小売店の牛肉販売も活発ではなく、和牛から交雑牛などにシフトしている。
 上半期を振り返ると、1月は年末年始の人出増加などから感染が急拡大し、2回目の緊急事態宣言が発令された。2月には収束に向かい、3月は小康状態となったため宣言は解除。しかし再び急拡大し、4月には3回目の緊急事態宣言が発令された。この間、相場はコロナが始まった前年をはるかに上回り、一昨年の同時期と比べてもそん色ない価格を維持。4月も前々年を上回る2,808円だった。ただ、4月からは保管事業の支援金額が㎏あたり150円減の850円となったほか、5月にはコロナ長期化による景気停滞感、在庫の荷余りから引き合いが鈍化。2,654円まで下落した。感染者数は6月にはやや縮小したが、7月に入って再び拡大がみられ、4回目の緊急事態宣言が発令。そんな中、東京五輪を迎えた。卸売業者に話をきいても、5〜7月は非常に厳しい状況と振り返る。厳しい中で営業していた外食店も、酒類提供の禁止措置により、休業を余儀なくされるなどした。前年同時期は好調だった小売業者も好調の裏年となったことに加え、コロナに慣れた消費者が買いだめ行動を起こさなくなったことで売れ行きは弱かった。需要期の7月に入っても引き合いは強まらず、相場も低迷。上半期は前年から続くコロナにより苦境が続いた。
 コロナの悪影響は年内も続くとみられ、下半期も厳しい状況となりそうだ。和牛と畜頭数は前年並み、もしくは微増か。一方、脱コロナとなると、輸入ビーフの供給難、相場高の中で国産牛肉も巻き込み、需給が混乱する可能性もあった。しかし、コロナが続くとなれば、残念ともいえるが、その状況はなさそうだ。食肉卸は保管在庫を抱えており、これらを随時加工・販売していかなければならない。

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