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日本食肉年鑑

【旧盆商戦を振り返る(4)】BBQ商材不振、低価格志向さらに強く

 [西日本・小売事業者]中部、近畿、中国地方の主な企業にきき取りを行ったが、やはり悪天候にも苦しめられたとする意見が多かった。とくに中国地方は雨の影響が大きかった。ただ、西日本の天気は8月15日の日曜日には回復し、客足も反動増となった。
 売り上げは主に前年並み、もしくは微減とする回答が多かった。前年は巣ごもり需要が高まっていたが、同様の結果となる企業もあった一方で、やはりこれまでのようなコロナ特需はなくなり、より堅実な買い物が増えている中で伸び悩んだ企業もみられた。売上増となった企業はわずか。また、前年においても帰省需要が高い地域においては、内食化傾向で小売利用率が高まっている中でも、帰省者が減っているため売り上げは減少傾向だった。ことしについても同様に、帰省者の減少が売り上げに響いている地域も多い。
 利益面では前年並みとする回答が多かったが、利益減となった企業も複数みられた。一方、利益増とした企業はわずかだった。利益面では、売り上げが落ち込んだものの、長期化するコロナの影響で経済も疲弊し、夏場の牛枝肉相場が想定ほど上昇しなかったことで利益確保につながったとする意見が多くみられた。
 商品の販売傾向は、天候不順により焼き肉用の牛・豚・鶏肉などバーベキュー(BBQ)関連商品の落ち込みが目立った。各小売事業者も、昨年からコロナを受けて庭先などでのBBQ需要を見込んだ売り場を拡張していただけに、そのダメージは大きい。ことしは牛・豚肉では切り落とし、小間切れ、ミンチ材がよく売れたとする回答が多かった。複雑な気分になる回答といえる。こうした低価格商品は、普段は売れても旧盆シーズンはあまり売れない傾向にある。しかし、ことしはコロナ下であり、悪天候を受けてハレの日需要が弱く、また一方で低価格志向が強まっていることを示しているといえる。
 そのほか、焼き肉需要が弱かった分、牛ステーキ、牛すき焼き、豚しゃぶなどの料理に用途が分散する傾向もみられた。これは気温が低かったことも影響している。また、すき焼きは一時期に比べると近年ニーズが高まっており、今後、流行が拡大する可能性もありそうだ。牛肉の売れ筋の価格帯は100gあたり600〜1千円程度。かつて相場高の時期は800〜1200円だったが、相場なりにやや下落している。
 ギフト関連は、前年並みかやや増加した。帰省の代替ギフト需要もあるとされているが、目立った傾向はみられなかった(続く)

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