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牛HB2021

日本食肉年鑑

豚の出荷頭数は徐々に増加基調、枝肉相場は緩やかに下落

 10月も半ばを過ぎ、今週に入って一気に気温は急降下。厳しい残暑もようやく落ち着いた。そうした中で、例年に比べるとやや低調ではあるものの、全国的に豚の出荷頭数は増加傾向となってきている。気温が下がったことで、今後は肉豚の増体も順調に進むことが予想される。
 バラやカタロースなどの鍋物商材、また、ひき材用のスソ物などは、今後冬に向けて本格的に需要の高まりが期待される。10月はオリンピックの関係で休みが前倒しになったことから祝日もなく、大きなイベント需要なども期待しにくい。一方で需要の端境期ではあるものの、切り落とし用のモモなどの引き合いは相変わらず強く、緊急事態宣言が解除されても内食中心に需要は底堅い。とはいえ、頭数が徐々に増加傾向にある中で、一時期に比べると相場はやや軟調な展開となってきている。東京食肉市場の豚枝肉上物価格は前週も500円をキープしており、例年に比べるとまだ高値相場となっているが、今後は徐々に下落傾向となりそうな気配をみせている。下旬以降は400円台での推移が予想される。
 ただ、今月も滋賀県で新たに発生が確認されるなど、豚熱の発生もみられる。さらにこれから気温が低下していく中で、PEDなどの発生も懸念材料となる。疾病の影響などにより、出荷頭数が案外伸び悩むケースもありそうだ。
 一方、コロナによる生産量の減少やコンテナ不足などによる輸送の混乱などで引き続き輸入豚肉の供給には影響が出ており、恒常的な通関遅れと価格の上昇がみられる。とくにチルドポークについては、ベリーなどを中心にタイトな需給となっており、量販店などでは輸入物の特売などが組みにくい状況が続いている。
 また、緊急自体宣言が解除されたことから各地で人の流れが増えており、外食業態からの引き合いも少しずつではあるが、回復基調となってきた。そうした中で輸入牛肉が牛タンなどを含めて高騰している。さらに鶏肉についてもタイなどの工場ではコロナの影響で大きく生産量が減少しており、世界的に食肉の需給がひっ迫している。
 こうした状況下で、外食業態などでは牛肉から豚肉へのメニューシフトが増加。また、小売の売り場でもバラ系などは、チルドポークからフローズンポークの解凍商品で対応するケースも散見されており、フローズンポークの荷動きも一時期に比べると全体的に良化傾向にある。

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