北海道・日高食肉センター第2カット工場が竣工、5月稼働開始




 エスフーズグループの(株)日高食肉センター(北海道新冠郡、出田純治社長)が運営する豚専用の食肉処理・加工施設「日高食肉流通センター」の第2カット工場がこのほど竣工した。5月の連休明けから稼働を開始する。
 同センターは2015年に竣工。FSSC22000を取得している最新鋭のと畜施設で、道内最大規模の処理能力を有する。エスフーズは自社農場が母豚9千頭、年間22万頭の生産規模を誇る道産豚肉ブランド「ゆめの大地」を同センターでと畜.加工している。
 今回、既存の建物に隣接.連結する形で第2カット工場を建設。これまでの1日あたりのカット処理能力700頭に加えて、第2カット工場は800頭の処理能力を有する。今年度の同センターの処理認可頭数は1日あたり1,300頭だが、処理能力自体は1,500頭に対応。これまでも習熟度の向上で認可頭数を拡張させてきており、今後、最大頭数まで処理能力を高めていきたい考えだ。このため、今回のカット工場の建設により、処理頭数と同程度の最大カット能力を有することとなる。第2カット工場は迅速な加工と省人化に力を入れている。枝肉冷蔵庫からカット場への枝肉の出庫作業はコンピューター制御により、人の手を介さずカットレーンへ自動輸送できる。カット場では、コンベアを活用し、湯引きと畜で残ってくる皮のほか、骨や脂を自動的に副産物処理室に送る。カットした豚肉はロボットが自動で計算し、適正な大きさの袋に真空包装する。セット納品、パーツ納品の仕分けも目視で確認後、ボタン一つで行うことができる。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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