和牛甲子園開幕、「取組評価部門」最優秀賞に岐阜県立加茂農林高校




 第7回和牛甲子園(主催=JA全農)が18〜19日、東京都の品川グランドホールをメイン会場として開催された。今大会は25道府県から、過去最多となる41校が出場。4年ぶりにすべての高校がオンライン参加ではない実参加となった。和牛甲子園は、和牛を飼育する全国の農業高校の生徒、高校球児ならぬ「高校牛児」たちが、育てた和牛の肉質と、飼育に関する日ごろの取組内容を競う大会。体験発表会の「取組評価部門」と「枝肉評価部門」、この2部門を総合的に評価する「総合評価部門」で審査する。
 1日目は取組評価部門の結果と入賞校による発表、先輩牛児による講話などが行われた。冒頭、JA全農の齋藤良樹常務理事が能登半島地震の被災者に哀悼の意を表すとともに、「コロナ禍において和牛甲子園はハイブリッド開催を余儀なくされたが、久びさに実開催ならではの熱気を感じているのではないか。ぜひ全国の仲間たちと積極的に意見交換をしてほしい。今回から新たに福岡県、大分県の2校が参加し過去最大の規模となった。和牛甲子園を通じて一生の仕事にしてみようと思ってほしい。また牛飼いの楽しさを分かち合える仲間をつくってほしい。同世代の創意工夫あふれる取り組みを学ぶことは、必ずや、皆さんの今後の成長につながると確信している」とあいさつ。
 「取組評価部門」の最優秀賞には、飼育体験「I LOVE 飛騨牛〜未来を切り拓く私たちの挑戦」を発表した岐阜県立加茂農林高校が輝き、また高校牛児特別賞にも選ばれた。多田耕太郎審査委員長(東京農業大学農学部教授)は「地元の畜産農家に聞き取りし、飼料高騰と長年の経験則が必要という飛騨牛の課題に、自分たちが何をできるのか考えたのが素晴らしい。飼料米の給与とIoT機器の導入に取り組み、細かいデータを取り成果を出した。実際の現場ではすぐ試すことはできない。安全な失敗ができるのは高校生ならでは。自分たちだからチャレンジできることをして地域に還元しようという思いが伝わってきた」と講評した。発表した生徒は「とてもうれしい。達成感を感じている。JAや地元の方がたの協力のおかげだ」と喜びを語った。そのほかの受賞校は次のとおり(続きは食肉速報に掲載)

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