農畜産業振興機構は25日、8月および9月の牛・豚・鶏肉の需給予測を発表した。牛肉は、8月は1日当たりの出荷頭数が前年同月を下回るものの、枝肉重量の増加により生産量は2万5,600t(前年同月比0.3%減)と前年同月並み。9月は出荷頭数およびと畜稼働日数が下回ることから、生産量は2万6,200t(0.6%減)とわずかに下回ると予測している。和牛は飼養頭数が回復傾向にあることも影響し、8月はわずかに上回り、9月は前年同月並みと見込む。交雑種は酪農家での乳用後継牛への黒毛和種交配率の上昇で増加が見込まれる一方、乳用種は減少が継続する見込み。輸入量は8月が4万7,400t(22.5%増)、9月が4万6,900t(10.8%増)の予測。冷蔵品は豪州産の減少が見込まれる一方、米国産は増加が見込まれ、両月ともに大幅に上回ると予測。冷凍品は両月いずれも前年同月を上回るが、過去5年平均を下回る水準。出回り量は、8月は大幅に、9月はかなり大きく上回る。期末在庫は、8月はかなり大きく、9月は大幅に下回ると予測している。
◆行政・統計
改正輸出促進法、現地市場開拓、オールジャパンでのPRを
改正農林水産物・食品輸出促進法(改正輸出促進法)が19日、本国会で成立した。今回改正された改正輸出促進法に基づき、輸出実行戦略で定める輸出重点品目について、生産から販売に至る関係事業者を構成員とし、この品目についてオールジャパンによる輸出...
◆トレンド
豚肉マーケット展望—600円超え相場続く、出荷減で輸入不安定
緊急事態宣言が発出されていた過去2年に比べ、ことしのゴールデンウイークは大きな制限なども出ておらず、各地で人流が増加。行楽や外食などの需要も復調の兆しがみられた。加えて連休後半は好天に恵まれたことでバーベキュー需要なども増え、焼き材の引き...
◆国内外の団体
日本食肉流通センターが研修会、インボイス制度学ぶ
日本食肉流通センターは17日、このほど営業開始した同センターG棟3階大会議室で令和4年度第1回研修会を開催した。研修会では財務省主税局税制第二課消費税担当係長の島田力也氏が「消費税の適格請求書等保存方式(インボイス制度)」について講演した...
◆製品
日本ハム、桜姫「産地パック」パッケージの一部にバイオマス使用
日本ハムは5月上旬から順次、国産鶏肉桜姫「産地パック」パッケージに使用されるプラスチックの一部をさとうきび由来の原料に置き換えることで持続可能な資材調達を推進する。同資材は包材の原料となる植物がCO2を吸収し、地球温暖化などの社会問題の解...