農林水産祭天皇杯、畜産では飼料生産部門のアドバンスが受賞

 農水省は5日、令和4年度(第61回)農林水産祭の天皇杯受賞者、内閣総理大臣賞受賞者、日本農林漁業振興会会長賞受賞者を発表した。
 これらの賞は、過去1年間(令和3年7月〜4年6月)の農林水産祭参加表彰行事(230件)において、農林水産大臣賞を受賞した392点の中から決定されたもの。各賞は、農産・蚕糸部門、園芸部門、畜産部門、林産部門、水産部門、多角化経営部門、むらづくり部門の7部門に贈られ、そのほかに女性の活躍が著しい2点に対しては、内閣総理大臣賞と日本農林漁業振興会会長賞が授与される。
 畜産部門からは、天皇杯受賞者に熊本県菊池市の(株)アドバンス(永田浩徳社長、出品財=技術・ほ場〈飼料生産部門〉、表彰行事=第8回全国自給飼料生産コンクール)が選ばれた。内閣総理大臣賞には岐阜県高山市の吉野毅さん・聡子さん(出品財=経営〈養豚〉、表彰行事=第51回日本農業賞)、日本農林漁業振興会会長賞には岡山県笠岡市の(有)たかた採卵(高田安紀彦社長、出品財=経営〈採卵鶏〉)、第61回岡山県農林漁業近代化表彰)を選出。さらに、農林漁業振興会会長賞には多角化経営部門から鹿児島県鹿屋市の(有)ふくどめ小牧場(福留俊明社長、出品財=経営〈肉豚〉、表彰行事=令和3年度全国優良経営体表彰)が選ばれたほか、女性の活躍に関して内閣総理大臣賞に熊本県菊池郡大津町のセブンフーズ(株)(前田佳良子社長、出品財=女性の活躍〈畜産・養豚〉、表彰行事=令和3年度全国優良経営体表彰)が選定された。
 このうち、天皇杯受賞者のアドバンスは飼料用とうもろこしの生産・サイレージ(家畜用発酵飼料)調製およびTMR(完全混合飼料)製造・供給を目的とした大規模自給飼料活用型TMRセンターとして、平成19年に酪農家への飼料供給を始めた。育成牧場を28年度に併設すると、預託を受けた乳用種育成牛に黒毛和牛の受精卵を移植することで和子牛の供給も始め、地域の酪農・和牛生産振興の中核となっている。
 内閣総理大臣賞受賞者の吉野毅さんと聡子さんは、現在岐阜県下で3農場を展開している。「安全・安心で健康な豚肉」の生産を実現するため、徹底したバイオセキュリティー対策を実践することで、豚熱などの病気の侵入を防止。また、肉用豚に抗生物質などを一切使用しない完全無薬飼育を行いながら、3農場の平均農場事故率は令和2年度で4%と全国平均を大きく下回っている。豚肉の差別化や地域ブランド化のため、3品種を祖先とした雌系統と2品種を祖先とした雄系統を交配して生産する無薬飼育の豚を軸として、3種類の銘柄豚化を図り、付加価値を高めているほか、銘柄豚を使用したレトルト食品などによる6次産業化も受賞の要因となった。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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