中央畜産会が賀詞交歓会開催、「食料安全保障に向け全力結集を」




 公益(社)中央畜産会は5日、東京都文京区の東京ガーデンパレスで新年賀詞交歓会を開催した。新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、令和3、4年は開催を見送っており、3年ぶりの開催となった。
 冒頭、森山会長がビデオメッセージで「一昨年から続き新型コロナウイルス感染症の影響はあるものの、昨年はワクチン接種も進み、経済回復の兆しもみえてきた1年だった。また、ロシアによるウクライナ侵攻で食料をめぐる供給網が不安定になっている中、歴史的円安もあり、飼料など原料、資材の高騰が続いた。食料安全保障というきわめて大切な問題にも取り組まなければならない。飼料の国産化に向け、耕畜連携を進めていく。前途多難な問題をかかえているが、皆さんの力を借りながら、中央畜産会として全力を結集していきたい」とあいさつ。
 来賓を代表して農水省から横山紳事務次官があいさつし、「農林水産物・食品輸出は2030年までに5兆円までに拡大すべく政府をあげて取り組んでいる。うち、畜産物は4700億円、およそ1割を占める非常に期待の大きい分野だ。今後とも国内外の旺盛な畜産物需要にこたえるべく生産基盤の強化に向け尽力していく。各都道府県と連携し、関係各所の不安を払しょくしながら、食料・農業・農村基本法の改正法案を令和5年度国会への提出を目ざしていきたい」と述べた。また、新型コロナウイルス感染症防止のため、交歓会での飲食は行わなかったが、日本食肉格付協会の大野高志会長が音頭をとって、牛乳消費の拡大を祈念し、牛乳での乾杯(写真)が行われた。歓談ののち、生産者代表として日本酪農政治連盟の佐藤哲委員長、全国肉牛事業協同組合の中林正悦理事長、日本養豚協会の香川雅彦会長、日本食鳥協会の佐藤実会長が新年のあいさつを述べ、散会した。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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