
全国食肉事業協同組合連合会は10日、令和7年度食肉流通機能強化推進事業として、東京都渋谷区の服部栄養専門学校で「食肉惣菜創作発表会ミートデリカコンテスト2025全国大会」を開催した。食肉販売店での新しい食肉総菜の開発を目的として、1273作品の応募があった中で地区予選を勝ち抜いた25道府県の参加者が一堂に会し、国産食肉を主材料とする新しい総菜の味とアイデアを競い合った。なお、同大会は農水省畜産局、独立行政法人農畜産業振興機構(alic)の後援を受け、道府県食肉事業協同組合・連合会の協力の下で実施されている。
主催者を代表して、全肉連の村上幸春会長は表彰式で「本大会は“肉屋で販売してほしい総菜”をテーマに開催したが、どの作品も創意工夫にあふれたものだ。こうした機会を通じ、消費者の皆さまに食肉の魅力を知ってもらい、消費拡大につながればと思う。今回の出品作品を参考にして、消費者の皆さまに喜んでいただける魅力的な総菜開発に取り組んでいきたい」とあいさつ。開会式では木村元治専務が「開催の趣旨は、肉屋の総菜開発をサポートすることであり、肉屋らしさに着目して審査基準を設定している。皆さまのアイデアやさまざまな工夫をヒントにしたい。この消費者参加型の催しにより、肉屋の総菜がより愛され、より身近に感じていただけるようになれば」と述べた。
競技は60分以内という条件の下で行われ、競技者は店頭での販売を想定した食品容器4パック分を作った。審査委員長を務めた服部栄養専門学校調理技術部の佐藤月彦シニアアドバイザーに加え、料理研究家の堀江ひろ子氏、フードコーディネーター、料理家、管理栄養士でもある(株)Smile mealの渥美まゆ美社長、料理研究家のジョーさん。氏が、食肉の特性を生かしたアイデア、味、普及性などを総合的に審査し、入選作品を選定。また、作品のポイントなどを紹介する発表会では、お笑いコンビのカゲヤマ(タバやん。さん、益田康平さん)と、司会を務めたフリーアナウンサーの藤本真未さんが会場を盛り上げた。
審査の結果、25人の地区代表のうち、京都府代表の松村友美さんが出品した「韓国風旨辛ホクホク肉じゃが」が第1位に当たる農林水産大臣賞に輝いた。実食した渥美審査委員は「日本になじんだ肉じゃがの商品は手に取ってもらいやすい。あえて韓国風にすることと、牛肉の良さを引き出すことの両方が上手に組み合わさり、味のバランスも良い。さらに、牛ホソ(小腸)を使う点も付加価値になると思う」とコメントしている。
その他、農水省畜産局長賞に長野県・村上あけみさんの「信州味噌でコトコト煮込んだごろっと豚とりんごの柔らか煮」、独立行政法人農畜産業振興機構理事長賞に千葉県・新玉麻依さんの「放課後メンチ」、全肉連会長賞には岐阜県・森野楓菜さんの「飛騨牛ぎゅうぎゅう! すき焼きコロッケ」を選出。さらに、審査委員特別賞として、佐藤月彦賞に岩手県・佐々木月那さんの「豚こま肉のボール焼き」、堀江ひろ子賞に神奈川県・田辺由紀子さんの「和牛シャキシャキハンバーグ 鬼おろし柚子風味」、渥美まゆ美賞に福井県・小島雅彦さんの「裏切らないチキンパイ」、ジョーさん。賞に宮崎県・和田湖音さんの「宮崎県産さわやかへべす香るコーンフレークチキン南蛮」が選ばれた。