飛騨牛の小売・外食店を展開する㈱BGFコーポレーション(深尾公則社長=上写真)は5日、大阪市北区のKITTE大阪に「飛騨牛一頭家 馬喰一代」をオープンした。飛騨牛の主要取扱企業として有名な同社は、これまで東京都、愛知県、岐阜県にステーキ、しゃぶしゃぶ、焼き肉業態を11店舗展開。今回、初の関西出店となる。
オープンに先立ち、深尾将大副社長は「当社で扱う飛騨牛は、市場まで直接出向き、目利きをしながら買い付けており、飛騨牛の中でも最上級の“最飛び牛”を使っている。グルメな方々が多い印象の大阪で、本物の飛騨牛を楽しむ体験をしていただきたい。特別な日だけではなく、日常のご褒美用、大切な友人との会食などに使ってほしい」とあいさつ。
メニューは焼き肉、しゃぶしゃぶ、すき焼きをはじめとする王道のメニューに加え、肉ずしなどの創作肉料理なども用意。料理を盛り付ける器も、有田や美濃などの窯元まで行って直接買い付けているもので見た目にも楽しめる。
原料は全て飛騨牛の「雌牛」のみにこだわっており、客単価は昼が2千〜4千円、夜は7千〜2万円ほど。飛騨牛専門店であることや、大阪の繁華街である北新地にほど近い場所柄を考えると、比較的割安に映る。特にランチは前菜からデザートまでフルコースの「プレミアム馬喰ランチ」(税込み4,180円)などを筆頭に、周辺の同グレードの店舗と比べても価格・ボリュームの両面で、競争力が高そうだ。
「肉質は非常にキメ細かくて軟らかく、脂質も融点が低くとろけるような舌触りで、くどさがないというのが飛騨牛の1番の特長。夜のメニューはもちろんだが、ランチメニューに至るまで、使う部位によって、価格を変えているだけで、全ての原料を“飛騨牛雌牛”のみで提供している。また、(一般的に硬いといわれる部位も)筋切りなどの工夫を行うことで、軟らかな口当たりで楽しんでいただけるようにしている。大阪は、コストパフォーマンスの高いお店が多い印象だが、関西の方に認めてもらえるような店作りをしていきたい」と深尾副社長。万博効果で賑わう大阪で、インバウンド客を含め、幅広い層に飛騨牛の魅力をアピールしていきたい意向だ。
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