フリーデン、国産子実とうもろこしによる飼料原料の国産化推進




 養豚から豚肉の加工・流通、飲食までを一貫経営で展開する(株)フリーデン(森延孝社長)は、2003年から産官学協働での「飼料用米プロジェクト」にいち早く取り組み、休耕田を活用した飼料用米の栽培と「やまと豚」の生産という、耕畜連携による地域循環型農業を推進してきた。
 この取り組みが一定の成果をあげてきた一方で、近年は飼料用米の生産量が頭打ち傾向になりつつあり、国内畜産事業者の多くは飼料原料を外的要因に左右されやすい輸入に頼っている。この現状を打破して日本の農業を元気にしたいとの思いもあり、同社は21年から「子実とうもろこし」に着目し、国産化へのチャレンジを始めた。23年にはおよそ150tの収量を見込んでいる。
 子実とうもろこしとは、飼料用に栽培するとうもろこしのうち、茎葉全体ではなく子実の部分のみを収穫して活用するもの。近年、国家的な戦略作物になり得る新たな国産飼料原料として注目されている。こうした国産飼料原料の使用比率を高めることで、日本の食糧自給率向上への貢献、耕畜連携による持続可能な農業の構築、休耕地の活用による農地の再生、次世代の担い手の育成、環境保全や二酸化炭素排出削減、民間と行政機関とのパートナーシップ—などの効果や付加価値が期待できる。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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