関西圏の中央3市場は初せりを高値でスタート、買参者も多数来場




 関西圏の中央市場である大阪市中央卸売市場南港市場、神戸市中央卸売市場西部市場、京都市中央卸売市場第二市場でそれぞれ初せりが行われた。牛枝肉のせりの概況は次のとおり。
 大阪市場では、9日に初せりを実施。開催にあたっては更家元治場長、大阪市食肉市場(株)の安藤信之副社長があいさつ。このうち安藤副社長(写真)は「何とか昨年は2万185頭ということで、前年比99%となった。ことし1年しっかりと集荷に努めてまいりたいと考えている。きょうは初せりとなる。よろしくご購買のほどお願いしたい」と呼びかけた。初せりには黒毛和種49頭、交雑種66頭が出場。和牛A5等級のうちBMSN0.10を上回るものは税別2,700円程度まで上昇。N0.10未満では2,400〜2,600円となった。年末ほどではないものの高値基調だった。交雑牛はB3が1,400〜1,500円とかなりの高値だった。大阪市場は昨年12月、高値相場で推移し、年末も卸・小売事業者ともに積極的な買いが入ったことで和牛・交雑牛ともに高値を維持した。
 神戸市場は、6日に初せりを行い黒毛和種57頭を上場。9日の上場はなし。6日は生産者も多く来場し、賀詞交歓を行うなど活気を帯びた。買参者も平時よりは多かった。内容としては、奈良県、島根県、香川県、徳島県など人気のブランド牛や生産者の牛が上場したこともあって高値に。せり合いになり3千円を超える枝肉もあった。昨年から急騰している「神戸ビーフ」も年末並みの5千円近い高値となった。
 京都市場は、5日に初せりを開催、黒毛和種60頭を上場。6日は黒毛和種10頭、9日は黒毛和種66頭、交雑種12頭を上場。5日は、ご祝儀相場ともいえる高値相場を形成。3千円から始まり、A5は2,500〜2,600円程度の価格となった。9日は、5日に比べるとやや弱まったものの、それでも一定の高値を形成した。買参者数はともに年末並みの多さだった。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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