日本ハムが口蹄疫抗原検出キットの開発で農林水産大臣賞




 日本ハムは12日、富士フイルム(株)と共同で取り組んだ「口蹄疫抗原検出イムノクロマトキットの開発と普及実用化」が、 令和2年度(第21回)「民間部門農林水産研究開発功績者表彰」で農林水産大臣賞を受賞したことを発表した。同表彰は、農水省および公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会が共同で実施し、民間部門の農林水産研究開発に関して優れた功績をあげた者を表彰するもの。
 口蹄疫抗原検出イムノクロマトキットは、現場に簡単に持ち込め、使用法も簡易で目視だけで結果が得られる高感度化したイムノクロマト法による診断キット。動物用体外診断用医薬品として製造販売承認を取得し、2019年度から製造・販売を開始。同年9月に改定された「口蹄疫に関する特定家畜伝染病防疫指針」で、家畜防疫員が異常家畜の発生した現場で同キットを使用できる旨が記載された。これにより、日本各地の家畜保健衛生所や動物検疫所などに供給されている。
 同業績は、「イムノクロマト法の技術を背景に現場にも簡単に持ち込め、高感度でより正確な結果が得られるもので、甚大な被害をもたらす口蹄疫の初動防疫に大きく貢献するもの。同キットは国内で口蹄疫に関して唯一製造販売承認された検査キットであってすでに普及が進み、さらに海外でも利用が進めば、日本国内への侵入リスクを一層低減させることも可能である」と評価された。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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