2020年の牛肉輸入実績、チルド、フローズンともに前年下回る




 先ごろ2020年12月の牛肉輸入通関実績が発表された。それにより、20年の年間牛肉輸入量がまとまった。20年の輸入牛肉需給は、日米貿易協定発効に伴う輸入増と、新型コロナウイルスによって外食と家庭消費の需要が左右されたことが特長としてあげられる。20年の輸入量はチルドが前年比4.9%減の26万1,510t、フローズンが0.5%減の33万8,884tとなり、全体では2.4%減の60万394tとなった。
 上半期をみると、チルドの前半は日米貿易協定発効に伴い輸入増で推移。新型コロナウイルスの影響で家庭消費の需要が高まったことからも増加傾向となった。半面、5月以降は海外パッカーの従業員にコロナの感染者が出たことで稼働を停止する工場も出ており、全体の生産量が減少するなどの影響が出るとともに、日本向けの規格は特別なカットのものがあり、その点でも十分な輸入量を確保することがむずかしかった。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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