仙台市場が50周年記念枝肉共進会開催 和牛去勢、雌の名誉賞ともによね一が購買

 仙台市中央卸売食肉市場は9日、同市場で業務開始50周年記念枝肉共進会を開催。肉牛の部では第1部黒毛和種去勢160頭、第2部黒毛和種雌60頭、 第3部交雑種30頭の計250頭が出場した。
第1部では川村大樹さんの出品牛(枝肉重量645.5kg、ロース芯面積106平方cm、バラ厚9.4cm、BMS No.12)が名誉賞に輝き、キロ当たり6,002円(税抜き、以下同)で㈱よね一が購買。川村さんは「2年連続で名誉賞をいただけたこともうれしいが、50周年という節目の大会で受賞できたことは記憶にも記録にも残ることなのかなと感じている。これからも長く続いていく仙台市場と共に、仙台牛の生産を頑張っていきたい」と述べた。
 第2部黒毛和種雌では阿部久子さん(下写真は夫の阿部國博さん)の出品牛(489kg、88平方cm、8.9cm、BMS No.12)が名誉賞を受賞し、第1部に続き、よね一が5,112円で購買。國博さんは「私の祖父が、50年前に秋の仙台牛共進会で賞を取ったことを子供の頃の記憶として覚えており、50年後に仙台市場の50周年記念大会で受賞できたことはなにか縁のようなものを感じる。地域とともに取り組んできたので、これからも地域に根ざした活動を進めていきたい」と喜びを語った。
 第1部、第2部の名誉賞をはじめ、多くの出品牛を購買した、よね一の八木信一社長は「飼料を含めたあらゆるコスト高や、今夏の猛暑のような地球規模で進んでいる温暖化などの影響を受けて牛肉相場は低迷しており、生産者は非常に苦しいと思う。われわれの事業環境も厳しいが、生産基盤があってこそ成り立っていることであり、こうした形で買い支えることで生産者の皆さんを応援し、少しでも業界を盛り上げていく一助になれば良い」と強調した。
 また、第3部交雑種では(有)ダイコクの出品牛(雌、529.5kg、76平方cm、8.0cm、BMS No.8)が名誉賞となり、㈱セブンフーズが2,002円で購買した。 

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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