「開設60周年記念THE KOBE BEEF FESTA2025」開催

 「開設60周年記念THE KOBE BEEF FESTA2025」が9月29日、神戸市中央卸売市場西部市場で開催された。神戸市場で行われる「神戸ビーフ」「但馬牛」の品評会のうち、神戸中央畜産荷受㈱が主催しているもので、市場開設60周年を記念した特別開催となった。66頭(雌30頭、去勢36頭)が出品され、このうち名誉賞には太田克典さん出品牛を選出。同牛はその後の競りで、グループの㈲太田家がキロ当たり1万2,005円の高値で落札した。
 名誉賞牛は、34カ月齢の雌牛で、枝肉重量444kg。格付A5等級のBMS No.12、MUFA68.5。ロース芯面積80平方cm、バラの厚さ7.7cm、皮下脂肪の厚さ2.0cm、歩留まり基準値77.7。血統は父「丸池土井」、母の父「丸春土井」、母の祖父「照一土井」
 太田克典さんの子息の海星さんは名誉賞牛について「自家産牛で、太田畜産の中でも育種価が高く、名牛の血筋。食い止まることもなく最後までしっかり食べた。去年ぐらいには形ができていたので、大きい大会に照準を合わせたいと思っていた。(枝肉については)完璧だったと思う。脂質も良く、ロース芯も大きい」と受賞を喜んだ。
 買い受けた太田家の太田哲也社長は「最高の枝肉だった。これまで入賞してきたグループの牛の中でも5本の指に入る仕上がり。雌牛らしく脂質・肉質が良く、モモ抜けも非常に良い。張りがあって歩留まりも良かった」と評した。
 競り開催に当たり神戸中央畜産荷受の丸橋弘資社長は謝辞を述べた後「訪日外国人客数は、今年は8月が342万人と、昨年同月の16・4%増となった。インバウンド需要もますます増加している。購買者の皆さんにおかれては、諸経費の高騰や人材不足と、大変厳しい状況が続いていると思われる。60周年の節目に当たる今回の共励会が、但馬牛生産者の励みとなるよう活発な購買をお願いしたい」とあいさつした。
 その他の入賞牛の出品者は次の通り(続きは食肉速報に掲載)

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次