京都で近東北連合肉牛共進会、大臣賞は大洞畜産、雌の最優秀賞は渡邊

 第65回農林水産祭参加、第72回近畿東海北陸連合肉牛共進会(会長=中川泰宏.全国農業協同組合連合会京都府本部運営委員会会長)が16日、京都市南区の京都市中央食肉市場で開催された。静岡県、岐阜県、三重県、滋賀県、京都府、兵庫県から肉牛100頭(第1部雌の部55頭、第2部去勢の部45頭)が出品され、審査の結果、最優秀賞.農林水産大臣賞(京都市長賞)には岐阜県の㈲大洞畜産の出品牛(去勢、父「孝隆平」、母の父「花清光」、30.00カ月齢、枝肉重量598.9kg、ロース芯面積81平方cm、歩留まり基準値76.7、格付A5、BMS No.12)を選出。競りでは京都府の(株)三嶋亭がキロ当たり1万10円で落札した。雌の部の最優秀賞(京都府知事賞)は静岡県の㈲渡邊の出品牛(父「夏百合」、母の父「諒太郎」、32.06カ月齢、549.5kg、ロース芯面積119平方cm、歩留まり基準値82.5、A5、No.12)が選ばれ、同じく三嶋亭が7,010円で落札した。
 競りに先立ち行われた褒賞贈呈式では冒頭、所用で欠席した中川会長に代わり副会長を務める全国農業協同組合連合会京都府本部の宅間敏廣本部長が関係者に謝辞を述べ、「本共進会の第1回は生体の状態で開催されたが、以降、畜産技術の向上と成果を存分に発揮する場として毎年開催されている。また、平成5年には神戸.西部市場で枝肉共進会として実施され、各府県から全国でも有数のブランド牛が出品される伝統と歴史あるレベルの高い共進会として開かれている」
 「昨今は物価高により、生産を取り巻く環境は非常に厳しい。また、消費者の消費動向も大きく変わる中、変化に応じた対応に取り組まれている。今回の共進会を機に、地域の交流をさらに深めていただき、未来の畜産の向上に努めていただきたい」などとあいさつした。
 来賓では農林水産省近畿農政局の犬塚明神次長、京都府の鈴木一弥副知事、京都市の岡田憲和副市長がそれぞれの立場から祝辞。生産現場の現状や課題、支援策などについて言及があった他、京都府内のインバウンドを含む消費動向などについて述べた。
 来賓紹介に続き、各賞受賞者を代表し第1部.2部で最優秀賞を受賞した2人を表彰。審査委員紹介が行われた後、代表して委員長を務めた公益(社)全国和牛登録協会の向井文雄会長理事が審査講評を行った。
 第1部の平均の出荷月齢は33.4カ月、枝肉重量525.8kg、ロース芯面積79.5平方cm、バラ厚9.4cm、歩留まり基準値76.5、MUFA推定値65.6%、BMS10.0。2部の平均は月齢30.3カ月、枝肉重量582.0kg、ロース芯面積85.3平方cm、バラ厚10.2cm、歩留まり基準値77.7、MUFA推定値62.2%、BMS10.9。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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