大阪市場・全日本牛枝肉コンクールでうしの中山出品和牛が名誉賞




 全日本牛枝肉コンクールの交雑牛の部が5日、和牛の部が6日に、大阪市中央卸売市場南港市場で開催され、交雑牛の部には105頭(雌46頭、去勢59頭)、和牛の部には144頭(31頭、113頭)が出品された。
 このうち和牛の部の名誉賞には鹿児島県の㈲うしの中山出品牛を選出。同牛はキロあたり5,005円で埴生ミートパッカー(株)が落札した。交雑牛のトップである最優秀賞には鳥取県の(有)ウエストヒルズファーム出品牛を選出。2,281円で丸富が落札した。開催にあたり、大阪市食肉市場(株)の安藤信之副社長が「奮ってのお買い上げをよろしくお願いしたい」と要請。高品質の枝肉が多数出品されたことから、交雑牛は高値で安定し、和牛は価格に差もみられたが、高値購買も続いた。
 うしの中山出品の名誉賞牛は、30カ月齢の去勢牛で、枝肉重量618kg。ロースしん面積129平方cm、バラの厚さは9.0cm、皮下脂肪の厚さ1.8cm、歩留まり基準値83.2。血統は父「若百合」、母の父「美国桜」、母の祖父「安福久」。
 同社の坂本晃汰場長は「入賞牛となると脂質が硬くなりやすいが、30カ月齢まで飼い込んだことで脂質が良かった」とした。また同社の益田泰伸・市場流通部長は「今回だけに限らず、良い牛を出荷し続けられるようにこれからも取り組みたい。連覇できれば『鹿児島黒牛』の宣伝にもなり、良さを広めることができる」と強調。立ち会った鹿児島県経済農業協同組合連合会の肉牛事業部肉用牛課の前田晃征畜産専門員は「全日本牛枝肉コンクールでのこの実績を弾みに、まだ知名度が低い関東での販売にも取り組みたい」とした。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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