ことし上半期(1〜6月)の鶏肉輸入は、累計で25万9,901t(前年同期比6.9%減)と前年を下回って推移している。昨年秋ごろから世界的に鳥インフルエンザが発生する中、発生がみられないブラジルへの各国からの引き合いが強まった。ブラジル現地のオファーはいままで以上に強気。買い付け競争が激化し、数量確保が困難な状況となり、とくに1月は同国からの輸入は半減し、全体でも44.5%の大幅減となった。ブラジルは2月以降1割前後の前年割れで推移し、6月には昨年11月以来7カ月ぶりに前年を上回ったが、上期累計で19万3,318t(13.0%減)と1割強の減少となっている。また、3月下旬にブラジルの食肉不正問題が判明。同国産の輸入時検査が強化され、輸入環境は厳しさを増した。そうした中、ブラジルからのシフトもありタイ産への需要が高まった。同国は累計で5万6,503t(26.2%増)と伸長。とくに4月以降は3〜5割の伸び率で、6月には1万tを超えた。
◆行政・統計
改正輸出促進法、現地市場開拓、オールジャパンでのPRを
改正農林水産物・食品輸出促進法(改正輸出促進法)が19日、本国会で成立した。今回改正された改正輸出促進法に基づき、輸出実行戦略で定める輸出重点品目について、生産から販売に至る関係事業者を構成員とし、この品目についてオールジャパンによる輸出...
◆トレンド
豚肉マーケット展望—600円超え相場続く、出荷減で輸入不安定
緊急事態宣言が発出されていた過去2年に比べ、ことしのゴールデンウイークは大きな制限なども出ておらず、各地で人流が増加。行楽や外食などの需要も復調の兆しがみられた。加えて連休後半は好天に恵まれたことでバーベキュー需要なども増え、焼き材の引き...
◆国内外の団体
日本食肉流通センターが研修会、インボイス制度学ぶ
日本食肉流通センターは17日、このほど営業開始した同センターG棟3階大会議室で令和4年度第1回研修会を開催した。研修会では財務省主税局税制第二課消費税担当係長の島田力也氏が「消費税の適格請求書等保存方式(インボイス制度)」について講演した...
◆製品
日本ハム、桜姫「産地パック」パッケージの一部にバイオマス使用
日本ハムは5月上旬から順次、国産鶏肉桜姫「産地パック」パッケージに使用されるプラスチックの一部をさとうきび由来の原料に置き換えることで持続可能な資材調達を推進する。同資材は包材の原料となる植物がCO2を吸収し、地球温暖化などの社会問題の解...