[上半期の輸入鶏肉動向]買付競争激化でブラジル減、タイ伸長




 ことし上半期(1〜6月)の鶏肉輸入は、累計で25万9,901t(前年同期比6.9%減)と前年を下回って推移している。昨年秋ごろから世界的に鳥インフルエンザが発生する中、発生がみられないブラジルへの各国からの引き合いが強まった。ブラジル現地のオファーはいままで以上に強気。買い付け競争が激化し、数量確保が困難な状況となり、とくに1月は同国からの輸入は半減し、全体でも44.5%の大幅減となった。ブラジルは2月以降1割前後の前年割れで推移し、6月には昨年11月以来7カ月ぶりに前年を上回ったが、上期累計で19万3,318t(13.0%減)と1割強の減少となっている。また、3月下旬にブラジルの食肉不正問題が判明。同国産の輸入時検査が強化され、輸入環境は厳しさを増した。そうした中、ブラジルからのシフトもありタイ産への需要が高まった。同国は累計で5万6,503t(26.2%増)と伸長。とくに4月以降は3〜5割の伸び率で、6月には1万tを超えた。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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