一般(社)日本養豚協会(JPPA、香川雅彦会長)は、JPPA県組織および登録業務委託団体合同会議を20日、東京・渋谷区の全理連ビルで開き、国内で深刻な状況となっているCSFに関する各県の取組状況や、日本への侵入が懸念されているASFに対する生産者団体としての今後の活動などを協議した。冒頭、香川会長があいさつし「豚熱のワクチン接種もほとんどが今月中に終わる。一方、昨年緊急対策で防護柵に国から約108億円の予算がついたが、進ちょく率が悪い県もある。豚よりも猪に感染した場合、猪は1日500m移動するという話もあり、CSFの予防的ワクチン接種が決まった。アフリカ豚熱では予防的殺処分が行われるが、猪がその距離を移動するといわれているのに500mから3kmの範囲で行うということで農水省にきいてみたが、ケースバイケースだという。もしかしたら10㎞で行う形になるのかもしれない。そうした中でやはり防護柵で猪から絶対に感染させないということが一番大切になってくる。ぜひとも防護柵設置の進ちょく率が100%に近い形になるよう頑張っていただきたい」と協力を求めた。
◆行政・統計
群馬県桐生市の養豚場で豚熱発生、5,500頭殺処分—農水省
農水省は10日、群馬県桐生市の養豚農場において豚熱の患畜が確認されたことを受け、「農林水産省豚熱・アフリカ豚熱防疫対策本部」を持ち回りで開催し、今後の防疫方針について決定した。 発生については、同県桐生市の農場から、死亡頭数が増加している...
◆トレンド
3月末全国牛飼養頭数計399万頭で増加—個体識別記録
家畜改良センターが発表した3月末の全国牛個体識別記録によると、全国の飼養頭数は398万7,282頭(前年同月比1.1%増)で増加となり、前月比では5,926頭増加した。 品種別にみると、黒毛和種は計174万3,725頭(1.3%増)と前年...
◆国内外の団体
食肉販売動向調査(1)卸売業者「牛肉、冷凍の割合が増加」
農畜産業振興機構はこのほど「食肉販売動向調査結果」(2022年度上半期)を発表した。年2回実施されているアンケート調査で、卸売業者、小売業者(量販店、食肉専門店)に食肉の取り扱いや販売見通しをきいたもの。今回は21年度下半期(21年10月...
◆製品
日本ハム、桜姫「産地パック」パッケージの一部にバイオマス使用
日本ハムは5月上旬から順次、国産鶏肉桜姫「産地パック」パッケージに使用されるプラスチックの一部をさとうきび由来の原料に置き換えることで持続可能な資材調達を推進する。同資材は包材の原料となる植物がCO2を吸収し、地球温暖化などの社会問題の解...