兵庫県食肉公正取引協議会(米政伸会長)は3日、令和7年度研修会として大阪・関西万博の視察を実施した。主な視察として、同郷である兵庫県姫路市のまねき食品㈱が展開する麺料理店「えきそば」の万博店「MANEKI FUTURE STUDIO JAPAN(まねきフューチャースタジオジャパン)」を訪れた。
高単価メニューとして開幕前から話題となっていた「究極の神戸牛すき焼きえきそば」(3,850円)を実食したほか、神戸肉流通推進協議会の谷元哲則事務局長(上写真)による「大阪・関西万博で学ぶ神戸ビーフのブランド価値」とする講演を聴講した。
講演では、神戸ビーフの成り立ちや、協議会の取り組みについて改めて説明。兵庫県産有の種雄牛のみを歴代にわたって交配した「但馬牛」を素牛とすること、脂肪交雑がBMSNo.6以上で、枝肉重量が499・9kg以下でなければならないといった規定があることを紹介。
神戸ビーフ認定頭数は直近で6846頭で、この希少性の中、海外輸出やインバウンド需要が大幅に伸びていることから直近の枝肉単価がキロあたり平均4,600円という高値になっているとした。
また、まねき食品の福田佳史専務が駆けつけ「本当にチャレンジとして取り組んだ。建物だけでもかなりの投資となっている。儲けではなく、まねき食品という社名であったり、えきそばであったり、我々の取り組みは海外でも行っているので、海外への発信であったり、広告宣伝として良いのではないかと考え出展した。明治21年の創業で、兵庫県の企業として神戸ビーフ・但馬牛を使わせていただいているが、海外からの人気にあやかっており、ありがたい」と述べた。
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