岩国ファームが2連覇を果たす—大阪南港・全農肉牛枝共




 第61回農林水産祭参加行事第41回全農肉牛枝肉共励会が4日、大阪市食肉卸売市場南港市場で開催された。黒毛和種98頭(雌14頭、去勢84頭)、交雑種35頭(13頭、22頭)の計133頭が出場。今回は北海道、長野県、愛知県、奈良県、兵庫県、岡山県、鳥取県、広島県、山口県、香川県、徳島県、愛媛県、高知県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県の17道県から出品された。このうち黒毛和種の最優秀賞・農林水産大臣賞は山口県の(有)岩国ファーム出品牛が受賞。同社の受賞は昨年に続き2連覇となる。同牛は食肉卸の埴生ミートパッカー(株)がキロあたり4千円で落札した。また、交雑種の最優秀賞は北海道の㈱十勝緑陽牧場が受賞。2千円で金井啓作さんが落札した。
 開催にあたりJA全農ミートフーズ西日本営業本部の西村卓也本部長が、関係者に謝辞を述べたあと「コロナ第6波が日本全体を飲み込んでいるが、販売面のみならず生産面でも資材価格の高騰など非常に厳しい状況にある。こういう状況の中でも生産者が丹精込めて育てた肉牛を消費者にお届けし、食卓に笑顔をもたらすことが使命だと考えている。当共励会が活況を呈するものとなるよう皆さまには改めてお願いしたい」と力強い購買を要請。
 和牛の最優秀賞・農林水産大臣賞を受賞した岩国ファームの村田頼泰社長は「まさか取れると思わなかったのでうれしい。毎日、従業員が良くみてくれたおかげ」と喜びを語った。同社は肉牛600頭を飼養。うち交雑牛100頭、和牛500頭。雌、去勢は同程度で、従業員は10人。交雑種の部で最優秀賞を受賞した十勝緑陽牧場の奥秋和博社長は「受賞できるとは思っていなかったのでうれしい」と話した。十勝緑陽牧場は交雑種のみ900頭飼養。グループ会社の㈲緑陽肉用牛牧場では交雑牛と乳牛を3100頭飼養している。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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