家畜改良事業団が「福之鶴」を選抜、平均BMS 9.8は歴代最高




 一般(社)家畜改良事業団はこのほど、30現検後期新規選抜牛の決定に伴い、説明会を開催した。今回選抜された3頭の概要は次のとおり。
 [福之鶴(ふくのつる)]BMSの平均が9.8と歴代1位の成績。G育種価においても父「福之姫」をはるかに超える第1位の能力を有し、ロースしん面積第1位、歩留まり基準値第2位、バラの厚さ第7位と各形質とも突出した改良力を示す。また、脂肪酸組成G育種価にも優れており、MUFA、オレイン酸の改良も期待できる。産子の枝肉は厚みがあり、ロースしんの形状が良く、サシはキメ細やかで光沢も良くモモ抜けも優秀な枝肉がみられた。
 [福美国(ふくみくに)]4等級以上率100%と高い脂肪交雑能力を示した。枝肉形質G育種価では歩留まり基準値とバラの厚さで第1位、皮下脂肪厚で第3位と、むだなく肉量を確保できる種雄牛だ。産子の枝肉は幅があり、カブリ、バラまで脂肪交雑が行き渡り、キメや締まりも良好な枝肉がみられた。
 [福華鶴(ふくはなつる)]とくに去勢の成績に優れ、BMS9.2、枝肉重量509kgの成績を示しており、枝肉形質G育種価では、BMSで第10位と同団の気高系種雄牛においてはトップとなる高い改良力を有している。産子の枝肉は小ザシで肉色・光沢が良い枝肉がみられた。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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