公益(社)日本食肉協議会(中須勇雄会長)は6日、東京・千代田区の帝国ホテルで、新年賀詞交歓会を関係者約530人を招き開催した。中須会長は冒頭のあいさつで「いま一番食肉業界にとって大きな問題は、国内の肉用牛生産が大変厳しい状態になっており、どう脱していくかだ。高値が続いていた豚肉価格も昨年は生産の増加で安定してきた。しかし牛肉だけは高値が続き、一部では国産の牛肉離れも心配されている。繁殖雌牛の減少が大きな原因だが、価格高騰は業界にとっても商売がやりにくい。若干雌牛の増加はみられるが、まだ回復には時間がかかり、こうした厳しい状態はしばらく続かざるを得ない。われわれ流通加工業界としても、繁殖基盤強化への手助けをすべきであり、生産に目を向け支援することに協力願う。役所でも畜産クラスターで、地域として畜産生産をどう支えていくか取り組んでおり、相談しながらやっていってほしい」と述べた。
◆行政・統計
畜産課長会議を開催、各課が来年度予算などを説明—農水省
農水省は22日、各都道府県の畜産担当者や地方農政局、畜産関係団体などの関係者がオンラインで参加する中、令和2年度全国畜産課長会議を開催。各課の令和3年度予算などについて説明した。 食肉鶏卵課は、家畜・食肉の流通体制の強化(予算概算決定額=...
◆トレンド
内食需要は底堅く、豚肉は例年を上回る相場展開が続くか—ことしの豚肉需...
新型コロナウイルスの感染が世界中で拡大した2020年。21年も感染拡大はやまず、年明け早々に首都圏の1都3県で緊急事態宣言が発出され、その後も関西や中部など対象地域が拡大された。今後も全国的に飲食店に向けた引き合いは大きな落ち込みが予想さ...
◆国内外の団体
全肉連が22日から「2月9日はお肉の日」キャンペーン展開
11都府県で新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言が再発令される中、家庭での食肉消費の需要喚起に向け、全国食肉事業協同組合連合会およびJA全農などは1月22日から2月11日まで「2月9日はお肉の日」キャンペーンを展開する。全肉連は、...
◆製品
ニチレイ「純和鶏」がITI「三ツ星」受賞、日本の鶏肉で初めて
ニチレイフレッシュは22日、同社が養鶏・販売している「純和鶏」(じゅんわけい)が、昨年11月にベルギーで開催されたInternational Taste Institute(国際味覚審査機構、以下ITI)の審査会で、最高位の優秀味覚賞「三...