JA飛騨ミートが設立40周年共進会、単価9,968円で丸明が購買




 飛騨ミート農業協同組合連合会(岐阜県高山市、谷口壽夫代表理事会長)は17日、JA飛騨ミート設立40周年記念肉牛枝肉共進会を岐阜県高山市の飛騨ミート地方卸売市場で開催した。共進会には黒毛和種180頭(去勢126頭、雌54頭)が出品された。審査の結果、名誉賞は(有)井田畜産(写真右)の出品牛(A5、去勢、枝肉重量516.6kg)が受賞し、せりではキロあたり9,968円(税込み)で(株)丸明(写真中央=吉田明一社長、写真左=吉田真希氏)が購買した。
 肉牛情勢は、飼料価格や燃料、資材の高騰で厳しい状態が続いている。コロナも終息したとはいえない中、JA飛騨ミートは設立40周年を迎え、さらなる飛躍の年として枝肉市場の活性化、生産者の増頭意欲の向上、消費者の求める「安全」で「高品質」な飛騨牛を一層推進するため、共進会を開催した。
 審査の結果、名誉賞1点、最優秀賞1点、優秀賞2点、優良賞5点、特別賞3点が選出された。
 審査報告で日本食肉格付協会東海北陸支所の福留一広支所長は、「今回は飛騨地域135頭、美濃地域45頭の合計180頭のえりすぐりの飛騨牛が出品された。全体的に枝肉に厚みがあり、ロースしん面積が大きい良好な枝肉が目だった。名誉賞の枝肉は、ロースしんが大きく、バラも厚く切開面の筋肉構成が素晴らしく、枝肉の厚みがあった。サシはキメ細かく肉色が浅めで光沢があり、サーロインおよびモモの脂肪交雑もびっしり入り飛騨牛の特質の優れた枝肉であった。脂肪の質も粘りがあり光沢も優れ、審査員満場一致で決定した」と述べた。

※当ページに掲載している記事はいずれも日刊「食肉速報」からの抜粋です。詳細は本紙でお読みいただけます。 >>「食肉速報」を今すぐ申し込む



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